夏になりてかやぶきの軒ばにさみだれのしづくいと所せきも、御覽じなれぬみこゝちに、さまかはりてめづらしく思さる。
あやめふくかやが軒ばに風過ぎてしどろに落つるむらさめのつゆ
※あやめふく 玉葉集 夏歌
風吹けばしどろに見ゆる葛の葉の影定まらぬ夏の夜の月 金葉集初度
ふみしたきあさゆくしかや過ぎつらむしとろにみゆる野ぢのかるかや 藤原道経 千載集
玉水もしどろの軒のあやめ草五月雨ながら明くる幾夜ぞ 藤原定家 新拾遺集
夏になりてかやぶきの軒ばにさみだれのしづくいと所せきも、御覽じなれぬみこゝちに、さまかはりてめづらしく思さる。
あやめふくかやが軒ばに風過ぎてしどろに落つるむらさめのつゆ
※あやめふく 玉葉集 夏歌
風吹けばしどろに見ゆる葛の葉の影定まらぬ夏の夜の月 金葉集初度
ふみしたきあさゆくしかや過ぎつらむしとろにみゆる野ぢのかるかや 藤原道経 千載集
玉水もしどろの軒のあやめ草五月雨ながら明くる幾夜ぞ 藤原定家 新拾遺集