新古今和歌集 巻第八 哀傷歌
稚き子の失せにけるが植ゑ置きたりけるを見てよみ侍りける
高陽院木綿四手
あやめ草誰しのべとや裁置きてよもぎが本の露と消えけむ
歎事侍ける比五月五日人の許へ申し遣はしける 上西門院兵衛
けふ来れどあやめもしらぬ袂かな昔をこふるねのみかヽりて
稚き子の失せにけるが植ゑ置きたりけるを見てよみ侍りける
高陽院木綿四手
あやめ草誰しのべとや裁置きてよもぎが本の露と消えけむ
歎事侍ける比五月五日人の許へ申し遣はしける 上西門院兵衛
けふ来れどあやめもしらぬ袂かな昔をこふるねのみかヽりて