濃 躰
散すなよしのゝ
はくさのかりにても
つゆかゝるべき
袖のうへかは
新古今和歌集巻第十二 恋歌二 入道前關白右大臣に侍りける時百首歌の中に忍戀 皇太后宮大夫俊成
散らすなよ篠の葉草のかりにても露かかるべき袖のうへかは よみ:ちらすなよしののはぐさのかりにてもつゆかかるべきそでのうえかは 隠 意味:露を散らさないで。例え篠の草葉を刈ったとしても。仮に露が袖に落ちて、人に忍恋の涙と思われるから。 備考:藤原兼実右大臣家百首 刈りと仮、しのぶと篠の掛詞。定家十体の濃体。八代抄、美濃、新古今抜書抄、常縁原撰本新古今和歌集聞書、新古今抜書抄、詞字注、新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫)
清水谷宰相中將雅季 清水谷雅季(1684-1747) 三条西家から養子に入った清水谷実業の子。正二位大納言。 1697 従五位下
1705 左近衛中将 ★
1719 参議 ★ 1722 権中納言
1725-1731 権大納言
1734 正二位