はなに いつも
あかぬ せし
歎は かとも
にる けふの
時は こよひ
なし に
新古今和歌集 巻第二春歌下
題しらず 在原業平朝臣
花にあかぬ歎はいつもせしかども今日の今宵に似る時は無し
読み:はなにあかぬなげきはいつもせしかどもきょうのこよいににるときはなし
意味:花を見て、名残惜しいと思う歎きは何時もするのですが、今日の今宵ほど名残惜しいと思う時はありません。
備考:時代不同歌合 八代抄 俊成三十六人歌合
西洞院時直筆
西洞院時直
天正十二年(1584年)-寛永十三年(1636年)西洞院家27代目当主。西洞院時慶の長男。後水尾天皇の側近。歌人としても知られ、『参議時直卿集』が現存している。
少納言、右衛門督を経て、寛永三年(1626年)参議。寛永八年(1631年)従二位となった。
三位と有ることから1630年以前に執筆。
古筆了佐極
元亀3年(1572年) - 寛文2年(1662年)
平成28年1月22日 參點陸