2 新古今和歌集の慈円
新古今和歌集には、西行に次いで九十二首の慈円の歌が撰ばれている。
主な撰歌資料を見ると
建久六百番歌合
正治二年後鳥羽院初度百首
正治二年後鳥羽院後度百首
千五百番歌合
仙洞句題五十首歌
老若歌合
となっている。
又、明らかに元久二年三月以降に披講された
元久詩歌合
建久元年
4月8日 慈円一日百首
9月13日 花月百首披講
12月15~16日 二夜百首 61
二年(1191年閏12月4日 十題百首披講
四年
9月末 六百番歌合
治承題百首 1、698、699、1186、1322、1903
五年
夏 左大将家名所十首 673
8月 南海漁夫北山樵客歌合
六年
2月 左大将家五首歌合
2月 左大将家女房八人百首歌
七年
3月5日 兼実宇治にて歌会 743
八年(1197年)
7月29日 堀河題百首 679
九年(1198年)
正治
元年
冬 左大将家冬十首歌合 639
二年
閏2月1日 左大将家十題二十番撰歌合
8月25日 後鳥羽院正治二年初度百首提出
10月仙洞十人歌合
冬 後鳥羽院正治二年後度百首
三年(1201年)
1月18日 源通親家影供歌合 1436
建仁
元年(同年)
2月16~18日 老若五十首歌合
3月29日 新宮撰歌合
3月 後鳥羽院 伊勢神宮内宮、外宮百首 146b
7月27日 和歌所設置 741
8月3日 和歌所影供歌合
8月15日 八月十五夜撰歌合 当座歌合
冬 仙洞句題五十首
12月28日 石清水社歌合
12月 藤原公継伊勢勅使 1873、1874
二年(1202年)
1月13日 和歌所年始御会
2月10日 和歌所影供歌合
3月22日 三体和歌会
5月26日 仙洞影供歌合
6月15日 水無瀬釣殿当座六首歌合 1033
8月15日 和歌所当座三首和歌歌
8月20日 和歌所影供歌合
9月13日 水無瀬殿恋十五首歌合
9月26日 若宮撰歌合
水無瀬桜宮十五番歌合
三年(1203年)
京極殿初度和歌会
1月 慈円贈答 1468
春 千五百番歌合
4月20日 新古今和歌集撰歌奏覧
7月15日 八幡若宮撰歌合
8月1日 摂政太政大臣家詩歌合
11月23日 和歌所 俊成九十賀宴
元久
元年(1204年)
7月16日 宇治和歌御会 1139
7月22日 新古今和歌集 部類開始
8月15日 五辻新御所初度和歌会(八月十五夜歌合)
10月19日 後鳥羽院尾張弔問贈答 801、802
11月9日 定家、有家、後鳥羽院歌切り入れ
11月10日 和歌所春日社歌合
11月11日 北野宮歌合
12月1日 後鳥羽院 石清水八幡、賀茂両社、住吉各三十首 471
二年(1205年)
2月21日 新古今和歌集 真名序奏覧
3月2日 当世歌人の巻頭歌の命あり
3月13日 後鳥羽院日吉三十首 614
3月26日 新古今和歌集 竟宴
6月15日 元久詩歌合
建永
元年(1206年)
7月25日 卿相侍臣歌合 当座歌合 和歌所当座歌合
7月28日 和歌所当座歌合
8月1日 卿相侍臣嫉妬歌合
12月9日 熊野行幸 1911
二年(1207年)
4月7日 定家自嘆歌十首詠進
承元
元年(同年)
11月27日 最勝四天王院障子和歌