貞信公家の屏風
に
元輔
かみな月 萬世
かゝ
もみぢも れ
しらぬ 嶺の
白
常磐木 雲
に
新古今和歌集巻第七 賀歌
貞信公家屏風に
清原元輔
神無月もみぢも知らぬ常磐木によろづ代かかれ峰の白雲
よみ:かんなづきもみぢもしらぬときわぎによろづよかかれみねのしらくも
意味:神無月になっても紅葉になる事を知らない常磐木に、万代に渡って懸かって、貞信公家の栄を祝え、峰の白雲よ
備考:貞信公(藤原忠平)家屏風にと有るが、前田家本元輔歌集の詞書によれば、忠平息の実頼の安和二年(969年)七十賀の屏風の歌と有る。