面白體
山里にうき世
いとはむ友もがな
くやしく過し
むかしかたらん
新古今和歌集巻第六 雑歌中 題しらず 西行法師 山里に憂き世いとはむ友もがな悔しく過ぎし昔かたらむ よみ:やまざとにうきよいとはむとももがなくやしくすぎしむかしかたらむ 定隆雅(ー隆雅) 隠 意味:山里に共に俗世間を疎ましく思う友が居てくれたらいいのになあ。そうすれば悔しい思いで過ごした昔を語りあいたいのに。 備考:定家十体で面白様の例歌。参考 夢かとも何か思はむ憂き世をばそむかざりけむほどぞくやしき(新古今和歌集雑歌下 惟喬親王) わがごとく世をそむくらむ人もがな憂き言の葉に二人かからむ(行尊大僧正集)。
庭田宰相中将重孝卿
庭田重孝(1692-1745) 江戸中期の公卿。中山篤親の子。庭田重條の養嗣子。初名は幸親。権大納言正二位となる。延享2年(1745)歿、54才 父:権大納言 中山篤親 義父:権大納言 庭田重条 1699 従五位 1713 右近衛中将 ★ 1715 蔵人頭 1718 参議 ★ 1722 権中納言 1731-1735 権大納言 1734 正二位 参考
定家十体和歌 有一節体 西行 庭田重孝筆色紙コレクション - 新古今和歌集の部屋
有一節軆君いなば月まつとてもながめやらむあづまのかたの夕ぐれのそら新古今和歌集巻第九離別歌陸奧へ罷りける人に餞し侍りけるに西行法師君いなば月待つとてもながめやら...
令和4年7月28日 壱