やましろのいは田
のをのゝはゝそ原
見つゝやきみが
山路こゆらん
第十七 雜歌中
題しらず
式部卿宇合
山城の岩田の小野のははそ原見つつや君が山路越ゆらむ
読み:やましろのいわたのおののははそはらみつつやきみがやまじこゆらむ
意訳:山城の石田小野の小楢が紅葉している中を見ながら、あの人は山路を越えている頃だろうか。
作者:藤原宇合ふじわらのうまかい694~737不比等の子。遣唐副使として唐に渡る。常陸守の時常陸風土記編纂に関係したといわれる。
備考:万葉集巻第九,石田;京都市伏見区石田。古今和歌六帖。八代集抄
万葉集巻第九1730
宇合卿歌三首
山品之 石田乃小野之 母蘇原 見乍哉公之 山道越良武
山科の石田の小野のははそ原見つつか君が山道越ゆらむ
岡崎宣持
元和三年ー寛文十二年(1617-1672年)従三位。
藤本了因極
平成28年3月2日 壱點伍