美濃の家づと 四の巻 恋歌四5
經房卿家歌合に久戀 二條院讃岐 跡たへて淺茅が末になりにけりたのめし宿の庭のしら露 二三句は、後拾遺集に、√物をのみ思ひしほどにはかなくてあさぢ が末に世はなりにけり。といふをとりて、庭のあれたるさまを かねて、露も淺ぢが末におくやうになりたりと也。 摂政家百首哥に 寂蓮 こぬ人をおもひ絶たる庭の面の蓬が末ぞまつにまされる すべては、√たのめつゝこぬ夜あまたに成ぬればまたじと思ふぞ...
View Article俳句 残花
この枝は 見ぬ人のため残る花吉野川岸のやまぶき咲きにけり 嶺のさくらは散りはてぬらむ(藤原家隆 春歌下)桜は、すっかり散って、山吹は咲いたか?と近所のお寺に見に行った。先週訪れた時は、花見客と夜店でごった返していたが、今は、花散ればとふ人まれになりはてていとひし風の 音のみぞする(刑部卿範兼...
View Article源氏物語 湖月抄 夢の浮橋 横川僧都の話
人のまうできたりしかば、まかりむかひたり 三宇治にて浮舟を見付し時の事也 しに、まづあやしきことなんとさゝめきて、 おやのしにかへるをばさしをきて、もてあつか 細浮ふねの事也 ひなげきてなん侍し。此人もなくなり給へ るさまながら、さすがにいきはかよひておは 哢入棺したる人の蘇生したる事也 しければ、昔物語゙に、たま殿゙に置たりけん...
View Article2つの大江山 謡曲「紅葉狩」
紅葉狩 五番目 複式劇能 観世小次郎 平維茂が鹿狩の為山深く入ったところ、上臈女房が紅葉狩の酒宴を行っていたので、維茂が避けようとすると、女房は酒宴に引き入れた。維茂が盃を重ねると、ついに酔い伏してしまった。夢の中で八幡大菩薩の神勅を受け驚いて目を覚ますと、恐ろしい鬼女が姿を現して維茂を襲ったが、これに立ち向かって打ち平らげた。 前シテ 貴女 前ツレ 侍女三人 ワキ 平維茂 ワキヅレ 従者 後シテ...
View Article源平盛衰記図会巻の一 豊明節会1
源平盛衰記圖會巻之壹 平安 穐里籬嶌輯錄 豐明節會 王風哀しんで以て思ふ周道蕩して章を無し。洛を卜て隆の替を乱を興して罔亡不らんを易し。力政九鼎と 張子房が詩を謝瞻が作れるも實なるかなや。夏の寒浞、秦の趙高、漢の王莽、梁の周伊、 唐の祿山みな先皇の政にも随ず民間の愁をも顧ず、騤擾速に來ッて久しからず して滅びにき。我朝にも承平の將門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼...
View Article2つの大江山 日本人は「鬼の末裔」だった!? 『日本書紀』における「鬼」の正体とは【古代史ミステリー】
日本人は「鬼の末裔」だった!? 『日本書紀』における「鬼」の正体とは【古代史ミステリー】(歴史人) - Yahoo!ニュース『日本書紀』に、「鬼」の文字が何度も登場しているのをご存じだろうか? しかもその表記は、単に「鬼」というだけでなく、「邪鬼」「鬼神」「姦鬼」「鬼魅」「魅鬼」「鬼...Yahoo!ニュース ■『日本書紀』に記された「鬼」が意味するものとは?...
View Article尾張廼家苞 雑歌上15
尾張廼家苞 五之上 熊野にまうで侍し時切目ノ宿にて海邊眺望といふ心 をのこどもつかうまつりしに 具親 ながめよとおもはでしもや歸るらん月まつ波のあまの釣船 海邊にて月をまつほど、月の出べき方の波の上を、釣舟のか へるをながめてよめる意也。あの釣舟は、我にかくながめよと 思ひて今かへるにてもあるまじきにやあらん。されど月もまた...
View Article短歌 ゆかいきわまる
アニメ アン・シャーリー【あらすじ】孤児院から老兄妹マシュウとマリラが住むグリーン・ゲイブルズにやってきた11歳の赤毛の少女アン・シャーリー。豊かな想像力と明るさとまっすぐな心で周囲を...アニメ アン・シャーリー - NHK ゆかいきわまる 三度唱えて深呼吸して森の中を歩こう赤毛のアン アニメコンサート開催記念 TVシリーズ「赤毛のアン」|アニメ|TOKYO MX毎週木曜...
View Article絵入横本源氏物語 花散里 人目無く荒れたる宿
おぼさるらんと聞え給ふに、いとさら なる世なれど、物をいと哀とおぼし つゞけたる、御氣しきのあさから ぬも、人の御さまからにや、おほく あはれぞそひにける。 麗景 ひとめなくあれたるやどはたち ばなの花こそのきのつまとなり 源心 けれ。とばかりのたまへるも、さはいへ ど人にはいとことなりけりと、おぼ 花ちるの宿也...
View Article新古今和歌集聞書下巻 雑歌上 法師幸清 吉野呼子鳥
法師幸清 世をいとふ吉野の奧の呼子鳥ふかきこゝろの程やしるらん 呼子鳥の名にしあひてわが世をいとふ心をよく知り侍りて 吉野の山の奥深くよぶことよと云る趣●面白き哥也。 ※出典不明。
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