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Channel: 新古今和歌集の部屋
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源氏物語和歌 紅葉賀、花宴、葵

紅葉賀 84 源氏 物思ふに立ち舞ふべくもあらぬ身の袖うち振りし心知りきや ものおもふにたちまふへくもあらぬみのそてうちふりしこころしりきや 85 藤壺宮 唐人の袖振る事は遠けれど立ち居に付けて哀れとは見き からひとのそてふることはとほけれとたちゐにつけてあはれとはみき 86 源氏 いかさまに昔結べる契りにてこの世に掛かる中の隔てぞ いかさまにむかしむすへるちきりにてこのよにかかるなかのへたてそ...

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吾妻鏡 新古今和歌集を内藤朝親、実朝に贈ること他

○新古今和歌集を内藤朝親、実朝に贈る事 元久二年九月大二日乙酉 内藤兵衛尉朝親自京都下着、持參新古今和歌集。是通具、有家、定家、家隆、雅經等朝臣奉勅定、於和歌所。去三月十六日撰進之。同四月奏覽。未被行竟宴。又無披露之儀。 而將軍家令好和語(歌)給之上、故右大將軍御詠被撰入之由就聞食、頻雖有御覽之志。態不及被尋申。 而朝親適屬定家朝臣嗜當道。即列此集作者 讀人不知...

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源氏物語和歌 賢木 花散里

賢木 133 六条御息所 神垣は験の杉も無きものをいかにまがへて折れる榊ぞ かみかきはしるしのすきもなきものをいかにまかへてをれるさかきそ 134 源氏 少女子が辺りと思へば榊葉の香を懐かしみとめてこそ折れ をとめこかあたりとおもへはさかきはのかをなつかしみとめてこそいのれ 135 源氏 暁の別れはいつも露けきをこは世に知らぬ秋の空かな...

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菅右相府に奉る書 三善清行

奉管右相府書               善相公 菅(くわん)右相府(うしやうふ)に奉る書        善相公(ぜんしやうこう) ?行頓首謹言、交淺語深者妄也。 清行(きよゆき)頓首(とんしゆ)謹(つつし)みて言(もう)さく、交(まじはり)浅くして語(こと)深きは妄(まう)なり。 居今語來者誕也。妄誕之責、誠所甘心。...

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源氏物語和歌 須磨

170 源氏 鳥辺山燃えし煙も紛ふかと海士の塩焼く恨みにぞ行く  とりへやまもえしけふりもまかふやとあまのしほやくうらみにそゆく 171 大宮 亡き人の別れやいとど隔たらむ煙となりし雲居ならでは  なきひとのわかれやいととへたたらむけふりとなりしくもゐならては 172 源氏 身はかくてさすらへぬとも君が辺りさらぬ鏡の影は離れじ  みはかくてさすらへぬともきみかあたりさらぬかかみのかけははなれし...

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式子内親王集 正治百首 秋

237 転た寝の朝気の袖に変はるなり鳴らす扇の秋の初風 新古今 うたたねのあさけのそてにかはるなりならすあふきのあきのはつかせ 朝気の風に→益田本、岩崎本 本歌:おおかたの秋来るからに身に近くならす扇の風ぞ涼しき(後拾遺 秋上 藤原為頼) 238 眺むれば木の間移ろふ夕月夜やや気色立つ秋の空かな 風雅集 なかむれはこのまうつろふゆふつくよややけしきたつあきのそらかな 木の葉移ろふ→益田本他...

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源氏物語和歌 明石 澪標

明石 218 紫上 浦風や如何に吹くらむ思ひやる袖うち濡らし波間なき頃  うらかせやいかにふくらむおもひやるそてうちぬらしなみまなきころ 219源氏  海にます神の助けに掛からずは潮の八百会ひに流離へなまし  うみにますかみのたすけにかからすはしほのやほあひにさすらへなまし 220 源氏 遥かにも思ひやるかな知らざりし浦よりをちに浦伝ひして...

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源氏物語和歌 蓬生 絵合 松風 薄雲

蓬生 265 末摘花 たゆまじき筋を頼みし玉鬘思ひの他に掛け離れぬる  たゆましきすちをたのみしたまかつらおもひのほかにかけはなれぬる 266 末摘花侍従 玉鬘絶えても止まじ行く道の手向けの神も掛けて誓はむ  たまかつらたえてもやましゆくみちのたむけのかみもかけてちかはむ 267 末摘花 亡き人を恋ふる袂の隙無きに荒れたる軒の滴さへ添ふ...

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源氏物語和歌 玉鬘 初音 胡蝶 蛍

玉鬘 338 少弐姉 船人も誰を恋ふかと大島のうら悲しげに声の聞こゆる  ふなひともたれをこふとかおほしまのうらかなしけにこゑのきこゆる 339 少弐妹 来し方も行方も知らぬ沖に出でて哀れ何処に君を恋ふらむ  こしかたもゆくへもしらぬおきにいててあはれいつくにきみをこふらむ 340 大夫監 君にしも心違はば松浦なる鏡の神を掛けて誓はむ...

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源氏物語和歌 篝火 野分 行幸 藤袴 真木柱

篝火 384 源氏 篝火に立ち添ふ恋の煙こそ世には絶えせぬ焔なりけれ  かかりひにたちそふこひのけふりこそよにはたえせぬほのほなりけれ 385 玉鬘 行方無き空に消ちてよ篝火の便りに類ふ煙とならば  ゆくへなきそらにけちてよかかりひのたよりにたくふけふりとならは 野分 386 明石上 大方に荻の葉過ぐる風の音も憂き身一つに染む心地して...

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筆者不明コレクション 藤 貫之

水にさへ春や暮るると立ち返り池の藤波をりつつぞ見る 紀貫之 貫之集 古今和歌六帖

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筆者不明コレクション 散る桜 貫之

桜散る木の下風は寒むからで空に知られぬ雪ぞ降りける 亭子院歌合、拾遺集、古今和歌六帖、金玉和歌集、和漢朗詠集、貫之集 前十五番歌合、三十人撰、三十六人撰、無名抄

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式子内親王集 正治百首 冬

257 神無月御室の山の山颪に紅くくる竜田川かな 新千載集 かむなつきみむろのやまのやまおろしにくれなゐくくるたつたかわかな 三室の山や→B本、下颪に→松平本 下風に→神宮本・春海本 紅たたる→C本 258 梢には残る錦も留まりけり庭にぞ秋の色は裁ちける こすゑにはのこるにしきもとまりけりにはにそあきのいろはたちける 残る錦と→C本、庭にも秋の→C本・京大本・神宮本 色は立ちけり→B本・京大本・...

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式子内親王集 正治百首 恋歌

272 導せよ跡なき波に漕ぐ舟の行方も知らぬ八重の潮風 新古今 しるへせよあとなきなみにこくふねのゆくへもしらぬやへのしほかせ 本歌:白浪のあとなき方に行く舟も風ぞたよりのしるべなりける(古今集 恋一 藤原勝臣) 273 斯くとだに岩垣沼の澪標知る人並みに崩る袖かな かくとたにいはかきぬまのみをつくししるひとなみにくつるそてかな 岩垣浪の→A本・春海本 知る人無しに→C本 くつるころかな→文化九本...

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新古今和歌集 よみ人知らず 1

8 第一 春歌上 題しらず 風まぜに雪は降りつつしかすがに霞たなびき春は來にけり 雅 万葉集 9 第一 春歌上 題しらず 時はいまは春になりぬとみ雪ふる遠き山べにかすみたなびく 雅 万葉集古今六帖 21 第一 春歌上 題しらず 今さらに雪降らめやも陽炎のもゆる春日となりにしものを 定 万葉集古今六帖 30 第一 春歌上 春歌とて 梅が枝に鳴きてうつろふ鶯のはね白たへにあわ雪ぞ降る 有定家雅...

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新古今和歌集 よみ人知らず 2

990 第十一 戀歌一 題しらず よそにのみ見てややみなむ葛城や高間の山のみねのしら雲 有定家雅 和漢朗詠集 991 第十一 戀歌一 題しらず 音にのみありと聞きこしみ吉野の瀧は今日こそ袖に落ちけれ 家 伊勢集 1039 第十一 戀歌一 返し 雨こそは頼まばもらめたのまずは思はぬ人と見てをやみなむ 定 一条摂政集 1051 第十一 戀歌一 題しらず...

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新古今和歌集 よみ人知らず 3

1456 第十六 雜歌上 建久六年東大寺供養に行幸の時興福寺の八重桜盛んなりけるを見て枝に結びつける 故郷とおもひな果てそ花櫻かかるみゆきに逢ふ世ありけり 雅 ● 1485 第十六 雜歌上 左衞門家通中將に侍りける時祭の使にて神館にとまりて侍りける曉齋院の女房の中より遣はしける 立ち出づるなごりありあけの月影にいとどかたらふ時鳥かな 定 ●贈答 1516 第十六 雜歌上...

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新古今和歌集 院宣

明月記 建仁元年十一月三日 左中辨奉書上古以後和歌可撰進者此事被仰所寄人云々 左中辨奉書アリ。上古以後ノ和歌ヲ撰進可シトイヘレバ、此ノ事所ノ寄人ノ所に仰セラレルト云々

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筆者不明コレクション 住吉の松

新古今和歌集 740 第七 賀歌 八月十五夜和歌所歌合に月多秋友といふこころをよみ侍りし 寂蓮法師 高砂の松もむかしになりぬべしなほゆく末は秋の夜の月 たかさごのまつもむかしになりぬべしなおゆくすえはあきのよのつき 長寿と言われる高砂の松とて、我が君の齢に比べると何れ枯れてしまうだろう。となると我が君の生涯の友は秋の夜の月だ。...

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源氏物語和歌 梅枝 

梅枝428 朝顔斎院 花の香は散りにし枝に止まらねど移らむ袖に浅く染まめや はなのかはちりにしえたにとまらねとうつらむそてにあさくしまめや429 源氏 花の枝にいとど心を染むるかな人の咎めむ香をば包めと はなのえにいととこころをしむるかなひとのとかめむかをはつつめと430 蛍兵部卿宮 鶯の声にやいとど憧れむ心占めつる花の辺りに うくひすのこゑにやいととあくかれむこころしめつるはなのあたりに431...

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