石川やせみの小川の清ければ
月もながれを尋ねてぞすむ
新古今和歌集 第十九 神祇歌
鴨社歌合とて人々よみ侍りけるに月を
鴨長明
石川やせみの小川の清ければ
月もながれを尋ねてぞすむ
読み:いしかわやせみのおがわのきよければつきもながれをたずねてぞすむ 隠
意味:賀茂明神がお住まいになっている石川の瀬見の小川が清ければ、月までその澄んだ流れを訪ねてお住まいになるでしょう。
作者:かものちょうめい1155?~1216俗名ではながあきら。下賀茂神社の禰宜長継の子。和歌所寄人。方丈記の作者。
備考:瀬見小川 賀茂川の異名と無名抄にある。両神社の説明によると、糺森の小川と有る。
歌枕名寄、美濃の家づと、新古今注、九代抄、九代集抄、新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫)