明月記 二月
廿一日。天晴る。巳の時総州門前を過ぎ、只今参ずる由を告ぐ。即ち和歌所に参ず。修理大夫、養ひ奉る姫宮参じ給ふ。侍従敦通、御共に在り。俄に神泉に御幸し了りんぬる後、大府卿参ず。宗宗座に在り。四人に沙汰す。晩、家長又杯杓。左大弁、撰集の序を持ちて参ず。今日奏覧し了りんぬ。殿下に覧ずべき由、新宰相之を承り、猶返し給ふ。副へらるる事等ありと云々。…略。
廿一日。天晴る。巳の時総州門前を過ぎ、只今参ずる由を告ぐ。即ち和歌所に参ず。修理大夫、養ひ奉る姫宮参じ給ふ。侍従敦通、御共に在り。俄に神泉に御幸し了りんぬる後、大府卿参ず。宗宗座に在り。四人に沙汰す。晩、家長又杯杓。左大弁、撰集の序を持ちて参ず。今日奏覧し了りんぬ。殿下に覧ずべき由、新宰相之を承り、猶返し給ふ。副へらるる事等ありと云々。…略。