明月記 元久二年三月
十六日。天晴る。巳の時、殿に参ず。…略。秉燭以降(先々大納言の時、殿上人騎馬)即ち、和歌所に参ず。家隆、宗宣等あり。予の歌、四首出され、二首入れらる。都て四十一首と云々。今度、日吉卅首御製の中、七首入れらる。未の時、廬に帰る。…略。
※日吉三十首
春のはじめのうた
ほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香具山かすみたなびく
冬歌の中に
深緑あらそひかねていかならむ間なくしぐれのふるの神杉
冬の歌の中に
冬の夜の長きを送る袖ぬれぬあかつきがたの四方のあらしに
十六日。天晴る。巳の時、殿に参ず。…略。秉燭以降(先々大納言の時、殿上人騎馬)即ち、和歌所に参ず。家隆、宗宣等あり。予の歌、四首出され、二首入れらる。都て四十一首と云々。今度、日吉卅首御製の中、七首入れらる。未の時、廬に帰る。…略。
※日吉三十首
春のはじめのうた
ほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香具山かすみたなびく
冬歌の中に
深緑あらそひかねていかならむ間なくしぐれのふるの神杉
冬の歌の中に
冬の夜の長きを送る袖ぬれぬあかつきがたの四方のあらしに