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夏歌他 日政筆掛軸コレクション

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千とせふる

 尾上の小松

  うつしうへて

萬代までの

  友とこそみめ

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 五月 盧橘

ほとゝぎすなくや

 さ月のやどが
      ほに
 かならずにほふ

   軒のたちばな

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 十月 残菊

かみなづき

 しもよのきくの

    にほはずは

 あきのかたみに

    なにをゝ
      かまし

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  式子内親王

わすれめやあ

 ふひをくさに

    引むすび

かりねののべの

   露のあけぼの

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     元政

池のみづ人

    の

 こゝろに

   似たり
     けり
  にたり



千載集
 閑院の家にて、はしめて対松争齢といへるこころをよみ侍りける
 入道前関白太政大臣
千とせふるをのへの小松うつしうゑて万代までのともとこそみめ

ちとせふるをのへのこまつうつしうゑてよろつよまてのともとこそみめ

拾遺愚草 巻中
 御仁和寺宮月なみの花鳥の歌の絵にかかるべきこと
 あるをふるき歌かずのままにありがたくはいまよみ
 てもたてまつるべきよしおほせられしかば
詠花鳥和歌各十二首
         定家
ほととぎすなくやさつきのやどがほにかならずにほふのきのたちばな

かみなづきしもよのきくのにほはすはあきのかたみになにをおかまし

新古今和歌集 巻第三 夏歌
齋院に侍りける時神館にて
             式子内親王
忘れめやあふひを草にひき結びかりねの野辺の露のあけぼの


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日政(通称:元政上人 元和9年(1623年)- 寛文8年(1668年))
日蓮宗の僧・漢詩人。山城・深草瑞光寺 (京都市)を開山した。俗名は石井元政。号は妙子・泰堂・空子・幻子・不可思議など。
地下官人・石井元好の五男として生まれる。姉は彦根藩主井伊直孝の側室・春光院である。 近江・彦根で、13歳から城主の井伊直孝に仕える。
幼少から山水を愛し、たびたび京都に赴いていたところ、泉涌寺・雲龍院の如周が法華経を講ずるのを聴いて感ずるところあり、病弱なこともあって1649年(慶安2年)に職を辞し、出家して日蓮宗・妙顕寺の日豊について僧となる。中正院の日護・本性寺の日徳と交流し日蓮宗の秘奥を究めた。
1655年(明暦元年)33歳で伏見深草に称心庵(後の瑞光寺)を営み、竹葉庵と号し仏道の修行に励んだ。翌年、79歳になる母の妙種を伴い身延山に参詣し、帰り道に江戸の井伊邸に母を託し、自身は日本橋に宿を取ったところ、甥にあたる井伊直澄はたびたびその屋敷に招待したが日政はそれを固辞し母を連れて京に帰った。その年に庵のそばに仏殿などを開き、深草山瑞光寺を開山し、法華経修行の道場とし、門下の宜翁を上座としてともに修行した。修行の合間に詩歌を楽しみ、熊沢蕃山・北村季吟など多数の著名人と交友関係があった。
深草で死後、遺体は称心庵のそばに葬られ、竹三竿を植えて墓標に代えたという。

平成29年11月19日 肆點伍肆肆

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