有吉 保 著
新古今和歌集の研究 続編
笠間書院
著者:有吉保
初版:1996年3月11日
発行:笠間書院
序
第一章 新古今集の成立と歌壇
第一節 新古今集の成立と歌壇
第二節 新古今集と藤原定家 ー撰修をめぐってー
第三節 撰者と資料 ー巻十八雑歌下・道真の場合ー
第二章 新古今集的世界
第一節 新古今集の美的世界
第二節 新古今集の特徴的詠法
一 本歌取の美的構造
二 藤原定家の『源氏物語』摂取 ー特に須磨についてー
三 藤原俊成と『万葉集』
第三節 古今集から新古今集へ ー歌題・歌材の流れー
第四節 古今集と新古今集 ー恋歌の展開ー
第三章 新古今集の入集資料の考察
第一節 千五百番歌合の考察 ー特に顕昭判をめぐってー
第二節 建仁期の新資料
第三節 水無瀬殿恋十五首歌合
第四章 新古今歌人の諸相
第一節 後鳥羽院論
一 生と美学
二 「やさし」の美
三 後鳥羽院と定家 ー哀しき対立ー
第二節 西行 ー伝説上の問題点ー
第三節 藤原家隆ー生涯と作品
第四節 女流歌人宮内卿 ー新古今の彗星ー
第五節 右京大夫集「昔の名」への固着
第五章 和歌史的展開からみた新古今集
第一節 八代集と歌壇
第二節 古今集の享受と影響
第三節 勅撰集における行幸和歌 ー史的展開を中心にー
第四節 和歌文学の春 ー梅の歌ー
第五節 恋題歌の展開と変質
第六節 八代集をめぐる諸相 ー恋歌の系譜
第七節 古典和歌の「老い」
第八節 『源氏物語』の後拾遺集以下の勅撰集にあらわれた影響
第六章 和歌資料考
第一節 大弍高遠の歌集
第二節 大江匡房とその歌集 ー新資料の翻刻を兼ねてー
第三節 隆房とその歌集 ー新資料『隆房集』は寿永百首歌集かー
第四節 忠盛集・忠度集について ー伝本と本文の問題点ー
和歌類葉集考ー金塊集・頼政集・清輔集との関連ー
第六節 伝菅公筆「寛平御時后宮歌合」摸本
第七節 「廿巻本類聚歌合」巻廿の臨写本
第八節 和歌懐紙類考 ー新資料の紹介を兼ねてー
結び(所収論文の初出一覧)
索引(人名、書名・一般事項、和歌初句)
あとがき