しら雲にはね
うちかはし飛鴈の
かずさへみゆる
秌の夜の月
古今集 秋歌上
しら雲にはねうちかはしとぶかりの
かずさへみゆるあきのよの月
凡河内躬恒
古今和歌集ではよみ人知らずで「かずさへ」だが、和漢朗詠集では「かげさへ」になっている。
松花堂昭乗
天正十年(1582年) - 寛永十六年(1639年)
江戸時代初期の真言宗の僧侶、文化人。俗名は中沼式部。堺の出身。豊臣秀次の子息との俗説もある。
書道、絵画、茶道に堪能で、特に能書家として高名であり、書を近衛前久に学び、大師流や定家流も学び,独自の松花堂流(滝本流ともいう)という書風を編み出し、近衛信尹、本阿弥光悦とともに「寛永の三筆」と称せられた。
平成30年9月20日 壱點陸