建仁二年正月
廿五日 天陰る。雨降り止む。
午の時許りに束帯して大炊御門の旧院に參ず。今日御正日なり。入道左府経営さると云々。彼の一門の人済々。
予、衆に交はらずして尼に謁す。
大納言殿退出。今日、此の院を出で左女牛の小家に住せられるべし。仍て車を貸す。
即ち九條殿に參ず。女院御佛事、海慧律師導師。夜に入り、事訖る。布施をごりて退出す。
廿五日 天陰る。雨降り止む。
午の時許りに束帯して大炊御門の旧院に參ず。今日御正日なり。入道左府経営さると云々。彼の一門の人済々。
予、衆に交はらずして尼に謁す。
大納言殿退出。今日、此の院を出で左女牛の小家に住せられるべし。仍て車を貸す。
即ち九條殿に參ず。女院御佛事、海慧律師導師。夜に入り、事訖る。布施をごりて退出す。