せいきゆうしうゑん をうしやうれい
西 宮 秋 怨 王 昌 齡
ふようずしかびじんのよそおひすいでんかぜきたつてしゆすいこうばし
芙 蓉 不 及 美 人 粧 水 殿 風 來 珠 翠 香
かゑつてうらむふくんでじようをおゝふ事をしゆうせんをむなしくかけてめいげつをまつくんをうを
却 恨 含 情 掩 秋 扇 空 懸 明 月 待 君 王
西宮秋怨
王昌齢
芙蓉も及ばず美人の粧ひ。
水殿風来って珠翠香し。
却って恨む情を含んで秋扇を掩ひ、
空しく明月を懸けて君王を待つを。
唐詩選畫本 七言絶句
小林新兵衛
寛政三年~天保七年(1791~1836)