式子内親王
ありあけのをなじながめはきみも
とへ宮このほかも秋の山ざと
春日社の哥合に暁月の心を
摂政太政大臣
あまのとをゝしあげがたのくも
まより神よのつきのかげぞのこれる
新古今和歌集巻第十六 雜歌上
(長月の有明の頃山里より式子内親王に贈れりける)
(惟明親王)
(思ひやれなにを忍ぶとなけれども都おぼゆるありあけの月)
かへし
式子内親王
有明のおなじながめは君も問へ都のほかも秋のやまざと
読み:ありあけのおなじながめはきみもとえみやこのほかもあきのやまざと 撰者名無し。隠岐合点無し
春日社歌合に曉月のこころを
攝政太政大臣
天の戸をおしあけがたの雲間より神代の月のかげぞ残れる
読み:あまのとをおしあけがたのくもまよりかみよのつきのかげぞのこれる 隠
意味:天照大神が天の岩戸を押し開けて再び世界が明るくなり、春日社の天児屋根命が祝詞を奏した時のような明け方の空の間からその神代のままの有明の月の光が残っています。
作者:藤原良経 1169~1206関白九条兼実の子。後京極殿と呼ばれた。新古今和歌集に関与。
備考:春日社歌合
伏見宮貞清親王
慶長元年(1596年)ー承応三年(1654年)
江戸時代初期の皇族。伏見宮第10代当主。伏見宮第9代当主邦房親王第一王子。妃に宇喜多秀家の女で前田利長の養女、おなぐの方。
書流は、尊鎮法親王を開祖とする尊鎮流。
日本書跡大鑑 貞清親王
を
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月
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似ていると言えば似ているが、似ていないと言えば似ていない。
平成31年3月27日 壱點弐