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Channel: 新古今和歌集の部屋
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兼載雑談17 鶉?

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兼載雑談

 

一、かたうづらとは、つまのなき鶉なり。一入不便なる者なり。

  草木の中のふるみちの月

  かたうづらかへるを幾夜たのむらむ

  たつとも秋よさもあらばあれ

  なさけなくかるべき物かかたうづら

歌にも連歌にも鶉をばぬるゝ、あたゝかにすまじきとなり。公廣といふ人關東より京へのぼりて、發句に、鶉なくのゝ朝じめりとしたりしを、宗祇聞き給ひて、あさいしたる鶉なきやう哉。關東の恥辱をかきたると宣ひしなり。

  夕されば野邊の秋風身にしみてうづら鳴くなり深草の里

  月すまむ夕の空のけしきにてうづらなくなり更科の里

如此こそよみならはしたれと、宗長の語りてき。

 

※夕されば

千載集 俊成

※月すまむ

壬二集 家隆


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