明月記 建久九年正月
七日 天晴る。青侍等説に云ふ。譲位あるべしと云々。辰の時許りに或人告げて云ふ。此條実説なり。來たる九日、大炊殿に行幸。十三日、傳國あるべしと云々。兼定を以て、去る五日に渡りおはしますの由、齋院に於て申さる。仍て、又吉田に渡り給ふと云々。重事卒爾に出でて、掌を反すが如し。
…略…
相次で大炊御門殿に參ず。出納等且つ參入す。陣の座に板敷等を敷かしむ。明日、吉田に渡りおはしますべし。大伯方たるに依り、曉鐘以後渡りおはしすべしと云々。
七日 天晴る。青侍等説に云ふ。譲位あるべしと云々。辰の時許りに或人告げて云ふ。此條実説なり。來たる九日、大炊殿に行幸。十三日、傳國あるべしと云々。兼定を以て、去る五日に渡りおはしますの由、齋院に於て申さる。仍て、又吉田に渡り給ふと云々。重事卒爾に出でて、掌を反すが如し。
…略…
相次で大炊御門殿に參ず。出納等且つ參入す。陣の座に板敷等を敷かしむ。明日、吉田に渡りおはしますべし。大伯方たるに依り、曉鐘以後渡りおはしすべしと云々。