Quantcast
Channel: 新古今和歌集の部屋
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4332

歌論 無名抄 基俊僻難事

$
0
0

基俊僻難事 俊恵云法性寺殿にて哥合ありけるに俊頼

基俊ふたり判者にて名をかくして當座に 判しけるに俊頼哥に  くちをしや雲井がくれにすむたつも   おもふ人にはみえける物を これを基俊鶴と心えてたつはさはにこそすめ。雲 井にすむことやはあると難じてまけになして ける。されど俊頼その座にはことばもくはへず。其 時殿下こよひの判の詞をの/\かきてまいらせよ とおほせられけるときなん俊頼朝臣これはた つにてはあらず。龍也。かのなにがしとかゞたつを



みんとおもへる心ざしのふかゝりけるによりかれが
ためにあらはれてみしたりしことの侍をよめる也。 とかきたりける。基俊弘才の人なれどおもひわたり けるにや。すべてはおもふばかりもなく人のことを難 ずるくせの侍ければことにふれて失おほくて ありける。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 4332

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>