

宝暦六子正月吉日

新古今 秋哥寂蓮法師むら雨の露も まだひぬ槙の葉に 霧たち のぼる秋の夕ぐれ

新古今㐧十一恋哥式子内親王玉の緒よたえ なば絶えね ながらへば忍ぶることのよはりも ぞす る

新古今㐧三夏哥 持統天●春過て 夏きにけらし白妙のころも ほすてふあま のかぐ 山

新古今㐧十八雑哥藤原清輔朝臣ながらへば又 このごろや忍はれんうし と見し 世ぞ今は恋し き

延享戊辰六月吉日書之
坂井氏
心斎橋通唐物町浪華書肆北田清兵衛求梓 ●●●●●●
延享戊辰:延享五年(1748年)
宝暦六(1756年)