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新古今集切第十四 恋歌四 上段 玉英堂稀覯本書目

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よい/\に君をあはれと思ひつゝ  人にはいはでねをのみぞなく  清慎公   返し 君だにも思いいでけるよひ/\を  待はいかなるこゝちかはする  よみ人しらず
恋しさにしぬる命を思い出て  とふ人あら◯なしとこたへよ           ◯→ば
別ては昨◯今◯こそへだてつれ           昨◯今◯→昨日今日  千世しもへたる心ちのみする  謙徳公   返し 昨◯ともけふともしらず今はとて          昨◯→昨日  別し程の心まどひに      恵子女王   別し程→別しまま(イほど)
たえぬるか影だにみえばとふべきを  かたみの水はみくさゐにけり  道綱母
かた/"\に引別つゝあやめ草  あらぬねをやはかけんと思ひし 陽明門院
ことの葉のうつろふだにもある物を  いとゞ時雨のふりまさる○ん  伊勢      まさる◯ん→まさるらん
吹風につけてもとゞむさゝがにの  かよひしみちは空にたゆとも  道綱母
葛の葉にあらぬ我身も秋風の  吹につけつゝうらみつる哉   天暦御歌
霜さやぐ野べの草葉にあらねども  ◯◯か人めのかれまさるらん  延喜御歌    ◯◯か→などか
浅茅生る野べやかるらん山がつの  ◯◯ほの草は色もかはらず   よみ人知らず  ◯◯ほ→かきほ
霞むらん程をもしらず時雨つゝ  女御  過にし秋の紅葉をぞみる    徽子女王   返し 今こんとたのめつゝふることの葉ぞ  ときはにみゆる紅葉なりけり  天暦御歌
玉ぼこのみちははるかにあらねども  うたて雲井にまどふ比哉    朱雀院御歌   返し 思いやるこゝろ空にある物を   女御  などか雲井にあひみざるらん  熈子女王
はる雨のふりしく比は青柳の  いとみだれつゝ人ぞ恋ひしき  後朱雀院御歌     返し   ※◯読めない字 ※下線は穂久邇文庫蔵本(岩波文庫)との差異。   Image may be NSFW.
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