松木殿宗綱公 天の戸を
天のとをゝし明がたの月みればうき人しもぞ恋しかりける
ほの見えし月を戀しと帰るさの雲路になれてこし哉
人につかはしける 紫式部
いるかたはさやかなりける月影をうはの空にも待しよひかな
返事 読人しらず
さして行山の葉もみなかきくもり心の空にきえし月かな
題しらず 藤原經衡
いまはとて別し程の月をだに涙にくれてながめやはせし
松木宗綱公 文安二年(1445)ー大永五年(1525) 中御門(室町時代から松木)家の公卿。宗宣の孫。宗継の男。准大臣従一位。伊勢にて歿、81才。 1488-1515 権大納言 1491 正二位 1510-1518 伊勢下向 1518 准大臣 1518 武家伝奏 1518 出家
極札裏面
切 乙酉
乙酉 1705年
神田道伴1678-1749 江戸時代中期の古筆鑑定家。神田家4代。名は定盤。 21.5cm x 11cm 令和2年7月14日 壱點弐