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若ありくべきことあればみづからあゆむ
苦しといへ共馬鞍牛車と心をなや
ますには似ず今一身を分ちて二の用
をなす。手のやつこ足の乗物よくわが
心にかなへりこゝろ又身のくるしみをし
れらば、くるしむ時はやすめつ。まめなる
時はつかふつかふとてもたび/"\過さず
ものうしとても心をうごかす事なしいか
に况やつねにありき常に動くは
これ養生成べし何ぞいたづらにやす
みをらん人を苦しめ人を悩ますは又
もし、ありくべき事あれば、自らあゆむ。苦しといへども、 馬・鞍・牛・車と、心を悩ますには似ず。今、一身を分ち て、二の用をなす。手のやつこ、足の乗物、よくわが心に かなへり。心又、身の苦しみを知れらば、苦しむ時は休めつ。 まめなる時は、使ふ。使ふとても、たびたび過ぐさず。も の憂しとても、心をうごかす事なし。いかに况や常にあり き、常に動くは、これ養生なるべし。何ぞ、いたづらに休 みをらん。人を苦しめ、人を悩ますは、又 (参考)前田家本 もし、あるくべき事あればみづから歩む。苦しといへども、 馬鞍牛車と心を悩ますにはしかず。今一身を分かち て、二の用をなす。手の奴、足の乗物、よくわが身に かなへり。心身の苦しさを知れゝば、苦しき時は休めつ、 まめなれは使ふ。使ふといへども、たび/\過ぐさず。物 憂しとても、心を動かす事なし。いかにいはむや、常に歩 き、常に働くは、これ養姓なるべし。なんぞいたづらに易 くおらん。人を苦しめ、人を悩ますは、はた (参考)大福光寺本 若アリクヘキ事アレハミツカラアユム。クルシトイヘトモ 馬クラ牛車ト心ヲナヤマスニハシカス。今一身ヲワカチ テ二ノ用ヲナス。手ノヤツコ足ノノリモノヨクワカ心ニ カナヘリ。身心ノクルシミヲシレハクルシム時ハヤスメツ マメナレハツカフ。ツカフトテモタヒタヒスクサス。物 ウシトテモ心ヲウコカス事ナシ。イカニイハムヤツネニアリ キツネニハタラクハ養性ナルヘシ。ナンソイタツラニヤス ミヲラン。人ヲナヤマス△![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/9a/3d4aee7888e8e2420f97c01894c59e1d.jpg)
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