都名所圖會 左青龍 三 再刻
都名所図会都名所図会は墨摺六冊本で名所図会本の先魁となったものである。本書は本文を京都の俳諧師秋里籬島が著し、図版を大坂の絵師竹原春朝斎が描き、京都の書林吉野屋から安永九(1780)年に刊行された。本『都名所図会』は、下記参考の字句、配置等の対照表から河内屋板再刻本と思われる。参考新修京都叢書第六巻 別冊都名所圖會諸本對照表 野間光辰 編
都名所圖會巻之三目録左靑龍
稲荷土師圖 稲荷社 三の峰 田中社 紅葉東福寺 通天橋名所 萬壽寺 泉涌寺泉涌水 貞徳翁今熊野観音 同権現 柹園古跡 妙安寺
三十三間堂夜泣水 矢数之圖 後白川院旧跡 寳生院
修成院 養源院 智積院 新日吉
大佛殿 耳塚 大佛餅屋図 継信忠信塔
洛東陶工圖 小松谷正林寺 豊國山 阿弥陀峯
清閑寺 歌中山 音羽山清水寺 音羽瀧 桜地主権現名所 子安観音 西大谷 鳥邊山 桜霊山正法寺 三年坂 髙臺寺萩 菊谷
八坂法観寺 庚申堂 伽羅観音 七観音
安井観勝寺 金毘羅権現 五王地社 菊水
下河原 蛙が池 祇園社 二軒茶屋
花見圖 双林寺 西行庵 西行桜
東大谷 長樂寺 眞葛原 圓山安養寺
吉水 知恩教院 一心院 崇泰院
瓜生石 白川橋 御猿堂 粟田天王社
佛光寺廟所 植髪堂 明智首塚 長田首塚
小鍛冶旧地 神明社 東岩倉 將軍塚
蹴上水 日岡 姥が懐 御廟野
天智天皇陵 四宮川原 諸羽社 花山
渋谷 苦集滅道 小町寺 山科
本願寺旧地 蓮如上人塚 西本願寺御坊 東本願寺御坊
牛尾山 南禅寺駒が瀧 永観堂 悲田梅
来迎松 鴬の池 若王寺 光雲寺
住蓮山安楽寺 鹿が谷万無寺 談合谷 楼門瀧
黒谷金戒光明寺 鎧掛松 紫雲石 真如堂紅葉名所 明星水吉田社瀧沢 百万遍知恩寺 銀閣寺 月待山
大文字送火 干菜寺 將軍地藏 白川石伐
白川瀧 一乗寺村下り松 北山御坊 詩仙堂
八大龍王 赤山社 玉山社 御蔭社
高野川 八瀬里 背競石 竃風呂圖
大原里 勝林院 来迎院 融通寺
音無川 呂律川 後鳥羽院塔 古知谷阿弥陀寺
寂光院 汀櫻 朧清水 江文社
比叡山 日吉山王 無動寺 近江八勝遠景圖
元黒谷 横川 飯室
夫木二月や けふ 初午の しるし とていなりの 杦はもとつ 葉も なし
光俊
夫木和歌集、新撰和歌六帖、歌枕名寄 光俊きさらぎやけふ初午のしるしとて稲荷の杉はもとつ葉もなし
三之峰稲荷社
後拾遺いなり山 三の玉がき うちたゝき 我ねぎ ごとを 神も こたへよ
惠慶法師
後拾遺集 恵慶法師稲荷山みつの玉垣うちたたき我ねきごとを神もこたへよ
東福寺
清閑寺
高臺（台）寺
南禅寺
永観堂
北白川
大原勝林院來迎院融通寺音なしの瀧呂律川
新古今世をそむく かたはいづこも 有ぬべし大原山は 住よかり きや 和泉式部同返事思ふ事大原 山の すみ がまは いとゞなげきの 数をこそ つめ 少将井尼