(ウェッブリブログ 2011年05月17日)
一秒間に千億の絆が崩壊する夏の昼下がり
各地に飛散した放射能は、大災害を受けても略奪の無い誇るべき日本人は今、ミリとマイクロの区別も付かず、ただ放射能が存在する恐怖だけが支配し、デマが横行している。
2ちゃんねるという不特定多数の無責任なコメントが、いつの間にか宗教となり人々の頭から離れない。
政府の言うことは信じられないのは、理解できるが、都道府県が民間調査機関に依頼して出したデータまで信じようとしない。精度の悪い数万円のガイガーカウンターを買い求め、使い方も分からず右往左往している。
農産物の放射能検出による出荷停止にしても検出のニュースばかり考え、解除のデータまで見ようとしない。他の農産物まで買え控えが起こっている。
自分たちに害が及ぶと本気で思っている。チェルノブイリでも明らかにリスク集団は、0~6歳の小児甲状腺がんと小児性白血病であるが、いつの間にかネットでは小児が抜けて流布されている。
ヨウ素131は、半減期間が8日と短く、もっとも注意しなければならない物質で、セシウム137は、半減期が30年と長いが、人体の代謝で半分留まるのは、大人で80日。乳児ではもっと短く9日。何時までも体内に残って内部被爆するというデマがまかり通っている。ストロンチウム90と区別が付いていない。
神奈川のお茶の検出を考えたとき、1kgの生茶葉で出た。生の葉っぱを食べる人は皆無。1杯は製茶(重量が約1/5になる)で2g使用して、お湯に煎じて飲む。茶殻に残る部分とお湯に抽出される部分がある。子供がゴクゴク飲むことはない。こんな常識も通らない。
静岡県などのデータを見たがかなり軽減されていた。1kgの茶葉が荒茶で200gとなり、製茶となってから2g使用するのだからおおよそ1/100の計算になる。
魚で生物濃縮しない。ただ海水の放射能に影響されるだけ。セシウム137の生物学的半減期は50日。プランクトンも小魚も大きな魚もほとんど変わらない。
一つ一つの日本人の絆が崩壊している。
お化け屋敷に、幽霊は居ないが、本当に怖いのはそこに幽霊がいると言う人だと思う。
γ崩壊
原子核が、α線やβ線を出す時、余ったエネルギーを電磁波のγ線で放射すること。