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意訳西の方の輪台に向かう旅路は、1万里余りの遠い道程。又、故郷からの手紙は日々疎遠になっているのを知っている。だから、隴山の鸚鵡よ、よく人の言葉を話すと言うから、私の為に、家人に頻繁に手紙を寄越すようい伝えてくれ。
※北庭 新疆ウイグル自治区ウルムチ市の東方にあった都護府。天宝十三歳(754年)に作者は赴任した。
※隴 隴山。陝西・甘粛両省の境にある山。古来,長安から西域に通じる関門をなし,北西の異民族に対する隴関などの関が置かれた。
※輪台 新疆ウイグル自治区輪台県
※鸚鵡 オウム科(インコ科を含む)は、オーストラリア付近に棲息しており、中国北西部にはいない。オウム科はオーストラレーシアに分布しており、その範囲はフィリピン、ワラセアのインドネシア諸島東部からニューギニア島、ソロモン諸島およびオーストラリアに及ぶ。(Wikipediaより)
従って、隴山に住むとされる鸚鵡は、人の言葉を発する架空の鳥と考えるべき。日本国語大辞典「鸚鵡」によれば、日本では、通例、大形の白色種をオウムと呼び、西域の霊鳥とされた。※書紀(720)大化三年是歳(北野本室町時代訓)「来りて孔雀一隻鸚鵡一隻を献る」と有る。なお、人の物真似をする九官鳥は中国南部には棲息しているが、西域にはいない。
唐詩選畫本 七言絶句 巻四
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