藤原定家
都にもいまや
衣をうつの山
夕霜はらふ
蔦の下道
読み 都にも いまや衣を うつの山 夕霜はらう 蔦の下道 出展 新古今和歌集(一二〇五年成立) 作者 藤原定家は『新古今』時代を代表する 不世出の歌人で、『新古今和歌集』 の撰者で、『小倉百人一首』の 作者として知られる。 書 岡部町新舟 村越敬一 山中
みやこにも今や衣をうつの山ゆふ霜はらふ蔦の下みち よみ:みやこにもいまやころもをうつのやまゆうしもはらうつたのしたみち 隠 無 意味:都を旅立って、駿河の宇津まで来たが、もう都では、晩秋の衣を擣っている頃だろう。しかし私は今、宇津の山を、蔦に付いた夕暮れの霜を払いながら蔦の枯れた下道を寂しく越えている。 備考 元久詩歌合 伊勢物語本歌取 擣つと宇津の掛詞。
読み 都にも いまや衣を うつの山 夕霜はらう 蔦の下道 出展 新古今和歌集(一二〇五年成立) 作者 藤原定家は『新古今』時代を代表する 不世出の歌人で、『新古今和歌集』 の撰者で、『小倉百人一首』の 作者として知られる。 書 岡部町新舟 村越敬一 山中
新古今和歌集巻第十羇旅歌
詩を歌にあはせ侍りしに山路秋行 といふことを 藤原定家朝臣みやこにも今や衣をうつの山ゆふ霜はらふ蔦の下みち よみ:みやこにもいまやころもをうつのやまゆうしもはらうつたのしたみち 隠 無 意味:都を旅立って、駿河の宇津まで来たが、もう都では、晩秋の衣を擣っている頃だろう。しかし私は今、宇津の山を、蔦に付いた夕暮れの霜を払いながら蔦の枯れた下道を寂しく越えている。 備考 元久詩歌合 伊勢物語本歌取 擣つと宇津の掛詞。