それを吹なかへしそと秋風にいひかけたる哥なり。
河水に鹿のしがらみうけてけりうきてながれぬあき萩の花
萩をば鹿のつまといひならはせり。萩にやすらひ
とゞこほるによりしかのしがらみと云るにや。古今に
引
あき萩をしがらみふせてなくしかのめには見えずて音のさやけさ
この歌は、聞書に無く、出典は不明。ただし新古今集注(京都大学図書館本)に古今集歌を本歌としている。
※作者:中納言匡房
※あき萩を
古今集秋歌上
題しらず よみ人知らず
秋はぎをしがらみふせてなくしかのめには見えずておとのさやけさ