新古今和歌集 巻第十七 雜歌中
最勝四天王院の障子に布引の瀧かきたる所に
藤原有家朝臣
ひさかた
の天つ
をとめが
なつごろも
雲居にさらす
布引の瀧
読み:ひさかたのあまつおとめがなつごろもくもいにさらすぬのびきのたき 隠
意味:まるで(久方の)天女が夏衣を大空に干していると見える布引の滝です。
作者;ふじわらのありいえ1155~1216重家の子。本名は仲家。従三位大蔵卿。和歌所寄人で新古今和歌集の選者。
備考:歌枕 布引の瀧 神戸市中央区新神戸駅裏手にある滝 最勝四天王院障子歌
時代不同歌合、歌枕名寄、新三十六人歌合、美濃の家づと、新古今注、十代抄書、九代抄、九代集抄