新古今和歌集 巻第五秋歌上
題しらず
寂蓮法師
さびしさはそのいろ
としもなかりけり
まき立つ山の秋の
ゆふぐれ
歌:さびしさはその色としもなかりけりまき立つ山の秋の夕暮
読み:さびしさはそのいろとしもなかりけりまきたつやまのあきのゆうぐれ
意味:寂しさは、その風景が必ずしも原因と言うことでは無いが、真木が霧の中から突然現れる秋の夕暮れは(その風景だけで)とても寂しい。
備考:八代集抄、釈教三十六人歌合、定家十体、美濃の家づと、新古今抜書抄、九代抄、九代集抄、聞書連歌
平成27年10月 貮