新古今集聞書
牧野文庫本
編者:片山享、近藤美奈子
発行:古典文庫
初版:昭和62年3月20日
特徴
愛知県新城市教育委員会新城中学校保管牧野文斎旧蔵本を翻刻。
471首の歌と注を遊行二十九代上人体光和尚が書いた本を養徳院覚阿が書写。更に烏丸光栄の歌が記載されており、江戸時代中期書写。
新古今和歌集抄出聞書との関係は深く、聞書470首(本文では471首)中456首が一致し、独自歌は14首となっている。
又、抄出聞書の説を否定する部分も有ることから、抄出聞書を参照したと推察されている。
又兼載の新古今抜書抄の影響を受けている箇所も有るとのこと。