たかさごの松もむかしになりぬべし
なほ行くすゑは秋の夜の月 寂蓮
新古今和歌集 巻第七 賀歌
八月十五夜和歌所歌合に月多秋友といふこころをよみ侍りし
寂蓮法師
高砂の松もむかしになりぬべしなほゆく末は秋の夜の月
読み:たかさごのまつもむかしになりぬべしなおゆくすえはあきのよのつき
意味:長寿と言われる高砂の松とて、我が君の齢に比べると何れ枯れてしまうだろう。となると我が君の生涯の友は秋の夜の月だ。
作者:じゃくれん1139?~1202俗名藤原定長。醍醐寺阿闍利俊海の子叔父の俊成の養子となり、新古今和歌集の撰者となったが、途中没。
備考:撰歌合 本歌 誰をかも知るせん高砂の松も昔の友ならなくに