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歌論 俊頼髄脳 萌え出づる春

歌の詞に、らし、かも、いも、べらなり、まにまに、いまはただ、みわたせば、ここちこそすれ、わびしかりけり、つつ、そも、これらは、おぼろげにては詠むまじと、ふるき人々申しけるとぞ承りし。これまた、古き歌になきにあらず。
【略】
いはそそぐたるみの上のさわらびのもえいづる春にあひにけるかも
これらにて、心を得るに、よくつづけつれば、咎とも聞えず、あしうつづけつれば、咎とも聞え、あしうつづけつれば、花ざくらといふも、てる月のといふも聞きにくくこそおぼゆれ。
【略】



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