$ 0 0 (孱顔に足をなげ) 出し空山に風を揃て座す。たま /\心まめなる時は谷の清水を 汲みて自ら炊ぐ。とく/\の雫を侘て 一炉の備へいとかろし。はた昔住みけむ人の 殊に心高く住みなし侍りてたくみ春 ける物ずきもなし。持佛一間を隔てゝ夜 の物おさむべき處などいさゝかしつら へり。さるを筑紫高良山の僧正は か茂の甲斐何がしが嚴子にて此たび