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Channel: 新古今和歌集の部屋
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幻住庵の記 その3

(しば/"\過ぐる) 程宿かし鳥の便さへあるを木つゝき の突付くともいはじ などそゞろに興じて魂呉楚東 南に走り身は瀟湘洞庭に立つ。 山は未申にそばだち人家よき ほどに隔たり南薫峰よりおろし 北風湖を浸して涼し。日枝の山比良 の高根より辛崎の松は霞こめて城 あり橋あり釣たるる舟あり笠とりにかよふ

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幻住庵の記 その4

木樵の聲麓の小田に早苗とる 哥蛍飛びかふ夕闇の空に水鶏の 叩音美景物としてたらずと云事 なし。中にも三上山は士峯の俤に かよひて武蔵野ゝ古き栖も思ひ いでられ田上山に古人をかぞふ。さゝほ ケ嶽千丈が峯袴腰といふ山あり。黒 津の里はいと黒う茂りて網代守 にぞとよみけむ萬葉集の姿なり けり。猶跳望くまなからむと後の 山に這ひのぼり松の棚作り藁の圓座 を敷きて猿の腰掛と名付。彼海葉...

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「知らず、生まれ死ぬる人、何方より来たりて、何方へか去る。」の典拠

方丈記序知らず、生まれ死ぬる人、何方より来たりて、何方へか去る。 の典拠 無量寿経 愚癡曚昧、而自以智慧、不知生所從來死所趣向。 愚痴矇昧にして自ら智慧ありと以うて、生じて従来するところ、死して趣向するところを知らず。

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幻住庵の記 その5

(孱顔に足をなげ) 出し空山に風を揃て座す。たま /\心まめなる時は谷の清水を 汲みて自ら炊ぐ。とく/\の雫を侘て 一炉の備へいとかろし。はた昔住みけむ人の 殊に心高く住みなし侍りてたくみ春 ける物ずきもなし。持佛一間を隔てゝ夜 の物おさむべき處などいさゝかしつら へり。さるを筑紫高良山の僧正は か茂の甲斐何がしが嚴子にて此たび

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幻住庵の記 その6

(此たび) 洛にのぼりいまそかりけるをある人を して額を乞。いとやす/\と筆を 染て幻佳庵の三字を送らる。頓て 草庵の記念となしぬ。すべて山居と いひ族寝とひ云。さる器たくはふべく もなし。木曽の檜笠越の菅蓑ばかり 枕の上の柱に懸たり。昼は稀/\にとぶら ふ人々に心を動しあるは宮守の翁 里のおのこども入来りていのしゝの稲 くひあらし兎の豆畑にかよふなど

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幻住庵の記 その7

我聞しらぬ農談日既山の端に かゝれば夜座静に月を待てば 影を伴ひ燈をとつて罔兩に是非 をこらす。かくいへばとてひたぶるに 閑寂を好み山野に跡をかくさむ とにはあらず。やゝ病身人に倦て世 をいとひし人に似たり。惰年月は 移りこし拙き身の科をおもふに

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医心方 巻第十四

医心方とは、鍼博士丹波康頼が編纂し、永観二年(984年)朝廷に献上された日本現存最古の医学書である。 巻第十四「卒死并傷寒」 治住病方第十一 24 小児、寒熱シテ頭痛ミ、身熱ク及ビ一タビ吐哯セバ、麻子如リノ一丸ヲ服セ。 小児※しょう痩(ヤセヤセ)丁奚(アシタタズ)シ、食スルコト能ワズ、食スモ化セザルハ、将ニ二丸ヲ日ニ三タビ服セ。 丁奚(テイケイ)...

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幻住庵の記 その8

ある時は仕官懸命の地をうら やみ一たびは佛蘺租室の扉に入 らむとせしもたよりなき風雲に 身をせめ花鳥に心を労して 暫く生涯のはかりごととさへなれば 終に無能無才にして此一筋につな がる。樂天は五臓の神をやぶり老杜は 痩せたり、賢愚文質のひとしから ざるもいづれか幻の栖ならずやと おひ捨てふしぬ。 先たのむ椎の木もあり夏木立

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大漢和辞典による奚

大漢和辭典 巻三 大部七畫 奚 ケイ、ゲイ ① ふくれた腹 ② 女奴 ③ めしつかひ ④ なんぞ。なんすれぞ。 ⑤ なに。なにをか。 ⑥ 地名 ⑦ 種族の名 ⑧ 獣の名 ⑨ 姓

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不承阿弥陀仏追加

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「峰によぢ登りて」考察

もし、日麗らかなれば、峰によぢ登りて、遙かに故里の空を望み、木幡山、伏見の里、鳥羽、羽束師を見る。 歩み煩ひ無く志し遠く至る時は、これより峰続き、炭山を越え、笠取を過ぎて、或は岩間に詣で、或は石山を拝む。(方丈記前田家本) 方丈記のこの記述について、多くの者は、何の疑問も持たず供水峠を越えたと考えている。 これは、方丈石が方丈の庵跡であると言う認識からそうさせている。...

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医心方による屠蘇、白散

医心方とは、鍼博士丹波康頼が編纂し、永観二年(984年)朝廷に献上された日本現存最古の医学書である。 巻第十四「卒死并傷寒」 避傷寒病方第廿五 玉箱云 屠蘇酒治悪氣温疫方 白朮[ヲケラ] 桔梗 蜀椒[フサハシカミ] 桂心 大黄 烏頭[オウ] 抜契※[サルトリ] 防風[ハマニカナ]各二分...

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芭蕉幻住庵句碑 梅

梅が香に   のつと碑の出る      山路かな 炭俵、笈日記 元禄七年春

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芭蕉幻住庵句碑 躑躅

独り尼   藁屋すげなし     白つゝじ 真蹟翁反故、芭蕉句選拾遺 年代不詳

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芭蕉幻住庵句碑 樫

樫の木の   花にかまはぬ      姿かな 野ざらし紀行 曠野、弧松 貞享二年春 季語:花

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医心方 諸瘧

医心方とは、鍼博士丹波康頼が編纂し、永観二年(984年)朝廷に献上された日本現存最古の医学書である。 巻第十四「卒死并傷寒」 治諸瘧方 第十三 病源論ニ云フ 夏日ニ暑ニ傷レタルハ秋ニ必ズ瘧ヲ病ムナリ。瘧ハ其ノ人ノ形痩[ヤセ]皮粟(起ツ)(間日病瘧)。月ノ一日ヲ以テ發レバ當ニ十五日ヲ以テ癒ユベシ。誤リテ癒エザルモ月ノ盡[ツゴモリ]ニハ解ス。 通玄ニ云フ...

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古今・新古今 付古典秀歌 増補版 蔵書

古今・新古今  付 古典秀歌 増補版 著作:井上宗雄、松野陽一 初版:1990年6月1日 発行:有隣堂

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芭蕉幻住庵句碑 菫

山路来て   何やらゆかし      すみれ草 大津に出づる道山路を越えて 山路来て何やらゆかし菫草 野ざらし紀行、類柑子、新山家

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医心方 樟瘧

医心方とは、鍼博士丹波康頼が編纂し、永観二年(984年)朝廷に献上された日本現存最古の医学書である。 巻第十四「卒死并傷寒」 治樟瘧方 第十十九 病源論ニ云フ 山樟瘧ナル此ノ病嶺南ニ生ルハ山樟ノ氣を帶ビタレバ也。其ノ状寒熱ニ休作ノ時有リ。皆渓ノ源を挟ム嶺ノ樟毒ノ氣ニ由ル故也。其ノ病ハ傷暑ノ瘧ヨリモ重シ。ト。 参考 医心方 丹波康頼撰、槇佐知子全訳精解 筑摩書房 写真:今熊野観音寺医聖堂と医心方碑

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医心方 寒瘧

医心方とは、鍼博士丹波康頼が編纂し、永観二年(984年)朝廷に献上された日本現存最古の医学書である。 巻第十四「卒死并傷寒」 治寒瘧方 第十六 病源論ニ云フ 寒瘧ハ此レ陰陽ノ相并ブニ由リテ陽虚ナレバ則チ陰勝レ陰勝ルヽハ則チ寒ヲ内ニテ發シ外ニ并ブ。所以ニ内外倶ニ寒シ。故ニ病ヲ發スルヤ。但戰[ワナナキヲ]栗[ヲノノイ]シテ頷[ヲトガイ]ヲ鼓[ナラ]スナリ。ト。 参考 医心方...

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