平家物語を語る琵琶法師の平家琵琶は、ネックが直角に曲がった楽琵琶を使用する特徴が有る。
又、平家を物語る平曲は、天台宗の声明の流れを受けていると言われる。
鴨長明は、楽琵琶を中原有安に学び、名手と知られていた。
又、天台宗の声明は、大原の来迎院の良忍が集大成した。
そして、長明は、最初大原に遁世した。
平家物語と方丈記は、密接な関係を持っており、安元の大火、治承の辻風、福原遷都、養和の飢饉、元暦の大地震、後白河院の大原御行の建礼門院の寂光院庵の様子は、一致率が高い。
ここからも、鴨長明の平家物語の執筆は、大原時代と言える根拠の一つと言って良い。