明月記 元久二年三月
廿三日。天晴る。所に参ず。今日聞く、竟宴の事、未だ日時を定めず。今日家長、書状を在宣の許に遣はし、日時を勘へしむ。廿六日と云々。御清書の仮名序等、出来難し。仍て、此の中書を以て竟宴を遂げらるるの後、清書あるべし。序を継ぎ加へらるべしと云々。此の事、殊に忿ぎ思し食す。定めて事の故有るか。今日又少々之を見る。申の時許に退出す。
廿三日。天晴る。所に参ず。今日聞く、竟宴の事、未だ日時を定めず。今日家長、書状を在宣の許に遣はし、日時を勘へしむ。廿六日と云々。御清書の仮名序等、出来難し。仍て、此の中書を以て竟宴を遂げらるるの後、清書あるべし。序を継ぎ加へらるべしと云々。此の事、殊に忿ぎ思し食す。定めて事の故有るか。今日又少々之を見る。申の時許に退出す。