萬葉拾穂抄
貧窮歌并短歌
反歌
世 間乎 宇之等夜佐之等於母倍杼母。
世のなかをうしとやさしとおもへども
飛 立 可禰都鳥 禰之安良禰婆
とびたちかねつとりにしあらねば
世のなかをうしとやさしと やさしは窶(ヤツシ)の字也。貧して礼なきを窶と云。
世をうし窶して賤ましとは云へども飛立んやう毛なし。鳥ならねばと也。
万葉拾穂抄
万葉集の注釈書。二〇巻三〇冊。北村季吟著。1686年成立、90年刊。従来の注釈を集大成したもの。初の全歌注釈として広く用いられた。
万葉拾穂抄 第2巻 201頁
北村季吟 著
新典社
貧窮歌并短歌
反歌
世 間乎 宇之等夜佐之等於母倍杼母。
世のなかをうしとやさしとおもへども
飛 立 可禰都鳥 禰之安良禰婆
とびたちかねつとりにしあらねば
世のなかをうしとやさしと やさしは窶(ヤツシ)の字也。貧して礼なきを窶と云。
世をうし窶して賤ましとは云へども飛立んやう毛なし。鳥ならねばと也。
万葉拾穂抄
万葉集の注釈書。二〇巻三〇冊。北村季吟著。1686年成立、90年刊。従来の注釈を集大成したもの。初の全歌注釈として広く用いられた。
万葉拾穂抄 第2巻 201頁
北村季吟 著
新典社