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百人一首一夕話 13 巻之五 3 蔵書

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伊勢太輔  歌釋

清少納言  歌釋


 函谷関の故事の話         香炉峰の雪の話
 枕草子の話
左京大夫道雅  歌釋

相模  歌釋
 相模公資の妻となりし話
大僧正行尊  歌釋
 大峰順逆峰入の話        行尊能書の話
 行尊琵琶の緒を懐にせられし話   聖宝僧正三宝院の祖たる話
周防内侍  歌釋

三條院  御製釋
 帝御目を病せたまひし話      内裏数度炎上の話


抄石集云
上東門院とて、后おはしま
しける。八重ざくらを都に
めされしかば、大衆
いと便なし。たとへ
命はともあれ、桜
をほりて、えこそ
まゐらすまじと
いなびて、あながち
なるわざなどもあり
とかや。女院
かくと聞こし
めし給ひて
奈良法師は心
なきものとこそ
思ひしに、洙に色
深しとて桜は
めさずなり
   けり
    云々

又云
伊賀國、
余野の
庄をよせ
給ひて、花
の盛7日
    が
あいだ、
   宿直             古今集
をして                ふる
守らせ、                さとと
 たまひ               なりにし
   ける。              奈良の
 かく                   都にも
  有ければ、             いろは
 余野の                 かはら
   庄を                  ぬ
  あらためて、              はなは咲けり
   花垣の庄とは、            奈良の帝の御製
    名づけらる
        云々


孟嘗君
ひろく士を
愛しよく
扶助を
加ふるが故
鶏鳴の一
曲關を
ひらかせて
函谷の九
死を出づ
牛溲馬
勃敗鼓の皮

まで蓄用を
待って功を
なすと
韓愈が
格言こゝに
かなへるや

 偶ニ賂テ狐裘ヲ解ケドモ
 秦囚ヲ凾関月
 暗クシテ未ダ開カ憂ヲ三
 千ノ賓客遂ニ無シ
 報ズル○カニ見ル鶏鳴
 狗盗流

  題孟嘗君
  出函谷関之
  圖  鈴木眞




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