九月 長月 紅葉月
寝覚月
万代をつむとも
盡じ菊の花
長月のけふ
あらん
限りは
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檮衣
恋つゝや
妹がうつらん
から衣
碪のおとの
空に
なるまで
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紅葉
余所に見る
峰のもみぢや
散来る
と
麓の里は
あらしとぞ待
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初雁
今よりの衣
かりねの
誰 秋風に
夜
寒と
鳴て
きぬら
ん
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十月 神無月
時雨月
初霜月
神無月
くれやすき
日の
色
霜の なれば
下葉に
影もたまらず
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爐火
夜をふかみ
かきおこす火
幽なる
もがり
にきほふ
風の
さむけさ
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木枯
ふきおろす
枝にはたまる
とも
なし
松の葉
山を
ふ木がらし
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時雨
かきくらし
時雨る
空を眺
つゝ
おもひしぞ
やれ
神
なびの森
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