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小倉山百人一首 近江八景
唐崎夜雨 夜の雨に おとを ゆづりて 夕かぜを 余所に名たつる からさきの松 ーーーーーーーー 石山 秋月 いしやまや にほの海てる 月 明石も 影 須磨 は も ほか ならぬ かは ーーーーーーーー 三井晩鐘 おもふその 曉契る はじ女 ぞと まづ きく 三井の 入相の鐘 ーーーーーーーー 矢橋帰帆...
View Article小倉山百人一首 十二月異名并和歌 一月二月
正月 睦月 初空月 初見月 春を得て けふたてまつる 若水に 千とせの 影やまづうかぶらん ーーーーーーーー 屠蘇 春ごとに けふなめ 初る くすり 子の わかへつゝぞみん 君がためしと ーーーーーーーー 七種 きみがためなゝつの 朝の 七草に 猶つみそへん 萬代の はな ーーーーーーーー...
View Article小倉山百人一首 十二月異名并和歌 三月四月
三月 弥生 櫻月 花見月 斧の柄も かくてや人の 朽しけん 山路おふゆる 春の空かな ーーーーーーーー 桃花 古郷の はなのものいふ 世なり せば いかに むかしの 事をとはま し ーーーーーーーー 曲水 春を経て みなかみ遠く 成に けり ながれに うかぶ 花のさかづき ーーーーーーーー...
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五月 皐月 立花月 月見ず月 ○きなす玉江の 浪の十寸かゞみ けふより影や う○初けん ーーーーーーーー 菖蒲 萬代に かはらぬものは 五月雨の 雫に薫る あやめなり けり ーーーーーーーー 橘 にはのおもに 咲たちばなの しろきかな 桜にならぶ 花とお もへば ーーーーーーーー 螢 おともせず おもひにもゆる...
View Article小倉山百人一首 十二月異名并和歌 七月八月
七月 文月 七夕月 涼月 女郎花月 とことはに吹夕暮の 風なれど 秋立 日こそ 涼しかりけれ ーーーーーーーー 七夕 秋の夜をながき 物とは星合の 影見ぬ人の いふにぞ 有ける ーーーーーーーー 蘭 主しらぬ 香こそ にほえれ 誰 秋の 脱 野に かけ 藤 し ばかま ぞも ーーーーーーーー 薄...
View Article小倉山百人一首 十二月異名并和歌 九月十月
九月 長月 紅葉月 寝覚月 万代をつむとも 盡じ菊の花 長月のけふ あらん 限りは ーーーーーーーー 檮衣 恋つゝや 妹がうつらん から衣 碪のおとの 空に なるまで ーーーーーーーー 紅葉 余所に見る 峰のもみぢや 散来る と 麓の里は あらしとぞ待 ーーーーーーーー 初雁 今よりの衣 かりねの 誰...
View Article小倉山百人一首 十二月異名并和歌 十一月十二月
十一月 霜月 神楽月 雪見月 高砂の尾上の鐘の 音すなり 曉かけて 霜やおく らむ ーーーーーーーー 氷 高瀬舟 棹の音 にも しられ 足代 ける の氷 たとへしに けり ーーーーーーーー 雪 とへかしな 跡もいとはて 待れ けり まだ 空はれぬ 庭 しら の ゆき ーーーーーーーー...
View Article小倉山百人一首 伊勢物語
伊勢物語初段に 在原業平朝臣 春日の里に知○ ありて狩に出ら れける時其所に いとうつくしき女の 兄弟にて住みけるを みて心まどろになりて 着したる忍ぶずりの かり衣を引ちぎりて 哥を書ておくりける 春日野のわかむら さきのすりごろも しのぶのみだれ かぎりしられず 女古哥にてかへし みちのくのしのぶ もぢずりたれ ゆへに みだれそめにし われなら なくに 注 ○は「よし」で漢字不明...
View Article小倉山百人一首 古今六歌仙
仙歌六今古 ーーーーーーーーー 在原業平 ねぬる夜の ゆめををはか なみ まどろ めば いやはかなにも なり まさるかな ーーーーーーーーー 僧正遍昭 名にめでゝ おれる ばかり ぞ をみなへし われおち にきと 人にかたるな ーーーーーーーーー 文屋康秀 吹くからに 秋のくさ 木の しほるれば むべ山かぜを あらしと いふらん...
View Article雑歌下 述懐歌 筆者不明断簡コレクション
れいならでうづまさにこもりて侍けるに心ぼそく おぼえければ 周防内侍 かくしつゝ夕の雲と成もせばあはれかけても誰かしのばん 題不知 前大僧正慈圓 おもはねど世をそむかんといふ人のおなじ数にや我も成なん 西行法師 数ならぬ身をも心のもちがほにうかれては又帰きにけり をろかなる心の引に任せてもさてさはいかにつゐの思は...
View Article小倉山百人一首 紫式部源氏物語を作りし事
図 之 水 湖 山 石 紫式部源氏物語を作りし事 紫式部は人皇六十六代の帝一條院の御后上東 門院の官女にして初の名は藤の式部とかけるが 幼るきより和哥の道にこゝろざしふかく名哥の誉れ 多き中に千載集に撰ばれたる哥に 水鳥を水のうへとやよそにみん我もうきたる世を すぐぐしつゝ。かやうの名哥をよみ給ふ其ころ斎院より 珍らしき原紙物がたり御覧ありたきよし仰ありしにより...
View Article小倉山百人一首 源氏物語哥 一
いときなき 桐壷 初もと 第 ゆびに 契る 壹 心は ながき きりつぼ むすび よを こめつや ーーーーーーーーーーーーーーーーー 数ならぬ 箒木 ふせやにをふる 第 なのうさに あるにも 貮...
View Article小倉山百人一首 源氏物語哥 二
明石 秋の夜の 十 つきげの こまよ わがこふる 三 雲井を あかし かけれ 時のまも見ん ーーーーーーーーーーーーーーーーー かずならで 澪標 なにはのことも 十 かひなきに など 四 みをつくし...
View Article新勅撰和歌集 春歌上 俊成 筆者不明まくりコレクション
正治二年百首歌 奉りける春哥 皇太后宮 大夫俊成 雲やたつかすみや まがふ山ざくら花 より ほかも花と見ゆら む 新勅撰和歌集巻第一 春歌上 正治二年後鳥羽院初度百首 49.5cm x 37.2cm 平成30年10月10日 貮點參
View Article小倉山百人一首 源氏物語哥 三
聲はせで 螢 身をのみ 二 こがす 十 いふより 螢 五 まさる こ ほたる おもひ そ なるらめ ーーーーーーーーーーーーーーーーー なでしこの 常夏 とこなつかしき 二 いろを見ば 十 もとのかきねを 六 とこなつ...
View Article小倉山百人一首 源氏物語哥 四
よこぶえの 横笛 しらべはことに 三 かはらぬを 十 むなしく 七 なりし よこぶえ ねこそ つきせね ーーーーーーーーーーーーーーーーー こゝろもて 鈴虫 草のやどりを 三 いとへども 十 なを 八 すゞむしの...
View Article小倉山百人一首 源氏物語哥 五
やどりぎと 宿木 おもひいでるは 四 しのもとの 十 たびねも 九 いかに やどりぎ 淋しからまし ーーーーーーーーーーーーーーーーー さしとむる 東屋 むぐらや 五 しげき あづまやの 十 あまり あづまや ほどふる...
View Article明月記 元久二年閏七月二十四日 俊恵他歌書き出し
明月記 元久二年 閏七月 二十四日。天晴る。申の時許りに、院より召し有り。馳せ参ず。新宰相云ふ、新古今、俊恵以下の作者の歌を書き出すべしと。是より先、神泉に御幸あり。仍て又之を披きて、忽ちに出す。夜深く還りおはしますの後、進覧して退出す。 新宰相:長房
View Article明月記 元久二年閏七月二十五日 良経新古今切り出し指示
明月記 元久二年 閏七月 二十五日。天晴る。殿に参ず。仰せに云ふ、新古今に猶出さるべき歌多しと云々。仍て書き出さる。午の時許りに御共して中御門の造作所に参ず。小時ありて院に参ず。神泉に御幸了りて、退下す。
View Article伊勢物語 東下り 墨田川 画家不明奈良絵コレクション
伊勢物語 九段 東下り なほ行き行きて、武蔵の国と下総の国との中に、いと大きなる河あり。それをすみだ河といふ。その河のほとりにむれゐて、思ひやればかぎりなく遠くも来にけるかなと、わびあへるに、 渡守、...
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