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Channel: 新古今和歌集の部屋
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新古今和歌集 よみ人知らず 2

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990 第十一 戀歌一 題しらず
よそにのみ見てややみなむ葛城や高間の山のみねのしら雲 有定家雅 和漢朗詠集
991 第十一 戀歌一 題しらず
音にのみありと聞きこしみ吉野の瀧は今日こそ袖に落ちけれ 家 伊勢集
1039 第十一 戀歌一 返し
雨こそは頼まばもらめたのまずは思はぬ人と見てをやみなむ 定 一条摂政集
1051 第十一 戀歌一 題しらず
有度濱の疎くのみやは世をば經む波のよるよる逢ひ見てしがな 家 古今六帖
1052 第十一 戀歌一 題しらず
東路の道のはてなる常陸帶のかごとばかりも逢ひ見てしがな 定家雅 古今六帖
1053 第十一 戀歌一 題しらず
濁江のすまむことこそ難からめいかでほのかに影を見せまし 定家 伊勢集
1054 第十一 戀歌一 題しらず
時雨降る冬の木の葉のかわかずぞもの思ふ人の袖はありける 家 伊勢集
1055 第十一 戀歌一 題しらず
ありとのみおとに聞きつつ音羽川わたらば袖に影も見えなむ 通 師輔集
1056 第十一 戀歌一 題しらず
水莖の岡の木の葉を吹きかへし誰かは君を戀ひむとおもひし 家 古今六帖
1057 第十一 戀歌一 題しらず
わが袖に跡ふみつけよ濱千鳥逢ふことかたし見てもしのばむ 家 ●
1103 第十二 戀歌二 大納言成通文遣はしけれどつれなかりける女を後の世まで恨殘るべきよし申しければ
たまづさの通ふばかりに慰めて後の世までのうらみのこすな 定 成通集
1104 第十二 戀歌二 前大納言隆房中將に侍りける時右近馬場のひをりの日罷れりけるに物見侍りける女車より遣はしける
ためしあればながめはそれと知りながら覺束なきは心なりけり 有定家雅 伊勢物語
1122 第十二 戀歌二 戀歌とてよめる
忍びあまり落つる涙をせきかへし抑ふる袖のようき名もらすな 定家 ●
1165 第十三 戀歌三 題しらず
かりそめにふしみの野邊の草まくら露かかりきと人に語るな 有家 続詞花集
1195 第十三 戀歌三 今日と契りける人のあるかと問ひて侍りければ
夕暮に命かけたるかげろふのありやあらずや問ふもはかなし 有 時明集
1207 第十三 戀歌三 題しらず
君來むといひし夜毎に過ぎぬれば頼まぬ物の戀ひつつぞ經る 定家雅 伊勢物語
1225 第十三 戀歌三 頼むこと侍りける女わづらふ事侍りけるがおこりたりて久我内大臣のもとに遣はしける
たのめこし言の葉ばかり留め置きて淺茅が露と消えなましかば 有 ●贈答
1235 第十四 戀歌四 返し
君だにも思ひ出でける宵々を待つはいかなるここちかはする 定 清愼公集
1236 第十四 戀歌四 少將滋幹に遣はしける
戀しさに死ぬる命を思ひ出でて問ふ人あらばなしと答えよ 定 大和物語
1245 第十四 戀歌四 御返し
淺茅生ふる野邊やかるらむ山がつの垣ほの草は色もかはらず 有定家雅 延喜御集
1255 第十四 戀歌四 返し
枯れにける葵のみこそ悲しけれ哀と見ずや賀茂のみづがき 家 実方集
1260 第十四 戀歌四 題しらず
天の戸をおしあけがたの月見れば憂き人しもぞ戀しかりける 定家雅 ●
1261 第十四 戀歌四 題しらず
ほの見えし月を戀しと歸るさの雲路の浪に濡れて來しかな 定家 紫式部集
1263 第十四 戀歌四 返し
さして行く山の端もみなかき曇りこころのそらに消えし月影 定 紫式部集
1306 第十四 戀歌四 題しらず
心にはいつも秋なる寝覺かな身にしむ風のいく夜ともなく ● 通
1346 第十五 戀歌五 藤原惟成に遣はしける
打ちはへていやは寝らるる宮城野の小萩が下葉色に出でしより 定 惟成集
1350 第十五 戀歌五 御返し 露ばかり置くらむ袖のたのまれず涙の川の瀧つせなれば 有定 仁和御集
1357 第十五 戀歌五 題しらず
おもほえず袖に湊の騷ぐかなもろこし舟の寄りしばかりに 有定家雅 伊勢物語
1358 第十五 戀歌五 題しらず
妹が袖わかれし日より白たへのころもかたしき戀ひつつぞ寝る 定 万葉集
1359 第十五 戀歌五 題しらず
逢ふことのなみの下草みがくれてしづ心なくねこそなかるれ 家 大和物語
1360 第十五 戀歌五 題しらず
浦にたく藻鹽のけぶり靡かめや四方のかたより風は吹くとも 家 惟成弁集
1361 第十五 戀歌五 題しらず
忘るらむとおもふこころの疑にありしよりけにものぞ悲しき 定家 伊勢物語
1362 第十五 戀歌五 題しらず
憂きながら人をばえしも忘れねばかつ恨みつつなほぞ戀しき 有定家雅 伊勢物語
1363 第十五 戀歌五 題しらず
命をばあだなる物と聞きしかどつらきがためは長くもあるかな 家 清正集
1364 第十五 戀歌五 題しらず
いづ方に行き隱れなむ世の中に身のあればこそ人もつらけれ 通 古今六帖
1365 第十五 戀歌五 題しらず
今までに忘れぬ人は世にもあらじおのがさまざま年の經ぬれば 定家 古今六帖 伊勢物語
1366 第十五 戀歌五 題しらず
玉水を手にむすびても試みむぬるくば石のなかもたのまじ 家 伊勢集
1367 第十五 戀歌五 題しらず
山城の井手の玉水手に汲みてたのみしかひもなき世なりけり 有家雅 古今六帖 伊勢物語
1368 第十五 戀歌五 題しらず
君があたり見つつを居らむ伊駒山雲なかくしそ雨は降るとも 定家雅 万葉集 伊勢物語
1369 第十五 戀歌五 題しらず
中空に立ちゐぬ雲の跡もなく身のはかなくもなりぬべきかな 有定雅 伊勢物語
1370 第十五 戀歌五 題しらず
雲のゐる遠山鳥のよそにてもありとし聞けば詫びつつぞぬる 有定雅 古今六帖
1371 第十五 戀歌五 題しらず
晝は來て夜はわかるる山鳥のかげ見るときぞ音は泣かれける 定家 ●
1372 第十五 戀歌五 題しらず
われもしかなきてぞ人に戀ひられし今こそよそに聲をのみ聞け 有 大和物語
1426 第十五 戀歌五 題しらず
わがよはひ衰へゆけば白たへの袖の馴れにし君をしぞおもふ 雅 万葉集
1427 第十五 戀歌五 題しらず
今よりは逢はじとすれや白たへのわがころも手の乾く時なき 通 万葉集
1428 第十五 戀歌五 題しらず
玉くしげあけまく惜しきあたら世を衣手かれて獨かも寝む 定家 万葉集古今六帖
1429 第十五 戀歌五 題しらず
逢ふ事をおぼつかなくてすぐすかな草葉の露の置きかはるまで 定家 ●
1430 第十五 戀歌五 題しらず
秋の田の穂むけの風のかたよりにわれは物思ふつれなきものを 定家 万葉集
1431 第十五 戀歌五 題しらず
はし鷹の野守の鏡えてしがなおもひおもはずよそながら見む 有家 俊頼髄脳
1432 第十五 戀歌五 題しらず
大淀の松はつらくもあらなくにうらみてのみもかへる波かな 有定家雅 伊勢物語
1433 第十五 戀歌五 題しらず
白波は立ち騷ぐともこりずまの浦のみるめは刈らむとぞ思ふ 家 古今六帖
1434 第十五 戀歌五 題しらず
さして行くかたはみなとの浪高みうらみてかへる海人の釣舟 定家 古今六帖

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