中納言家持
新古
かさゝきの渡せる橋にをく霜のしろきをみれは夜そふけにける
此哥の作者の親は大伴宿禰旅人のこと此旅といふ字をもちととよむなり。当流の口伝也。哥のこゝろはあまの川の事也。おもしろき躰の哥と也。此はしにさきのはねをならへて七夕をわたすなり。それをかさゝきの渡せる橋といふなり。をく霜の白きをいはんためか。
百人一首聞書 頼常聞書
頼常は、東常縁の子と推察されている。
この本の柿本人麿の項により、常縁の注を継承した頼常の聞書と考えられている。(有吉保)
新古
かさゝきの渡せる橋にをく霜のしろきをみれは夜そふけにける
此哥の作者の親は大伴宿禰旅人のこと此旅といふ字をもちととよむなり。当流の口伝也。哥のこゝろはあまの川の事也。おもしろき躰の哥と也。此はしにさきのはねをならへて七夕をわたすなり。それをかさゝきの渡せる橋といふなり。をく霜の白きをいはんためか。
百人一首聞書 頼常聞書
頼常は、東常縁の子と推察されている。
この本の柿本人麿の項により、常縁の注を継承した頼常の聞書と考えられている。(有吉保)