明月記 建仁三年
九月
十三日。天晴る。巷説嗷々たり。武士馳走す。巳の時許りに、殿下に参ず。仰せて云ふ、更に別事なし。山の堂衆搦むる間の事と云々。院に参ぜしめ給ふ(御共の人、多く参ぜず)。ー略ー。
日入るの後、院に参ず。指したる事無しと雖も、良夜に依りて、参入す。具親同じく参ず。世間を憚りて、其の沙汰無し。
九月
十三日。天晴る。巷説嗷々たり。武士馳走す。巳の時許りに、殿下に参ず。仰せて云ふ、更に別事なし。山の堂衆搦むる間の事と云々。院に参ぜしめ給ふ(御共の人、多く参ぜず)。ー略ー。
日入るの後、院に参ず。指したる事無しと雖も、良夜に依りて、参入す。具親同じく参ず。世間を憚りて、其の沙汰無し。