治承四年五月
一日 天晴る。齋宮に參じ、健御前を訪ね申す。
姫宮を抱き奉る。心中又存命すべきの儀を存ぜずと云々。
檜皮庭上に分散。破損口の宣ぶべきにあらず。
※姫宮
以仁王、殷富門院治部卿局の王女。
一日 天晴る。齋宮に參じ、健御前を訪ね申す。
姫宮を抱き奉る。心中又存命すべきの儀を存ぜずと云々。
檜皮庭上に分散。破損口の宣ぶべきにあらず。
※姫宮
以仁王、殷富門院治部卿局の王女。