Quantcast
Channel: 新古今和歌集の部屋
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4432

手鑑(中村記念美術館蔵) 伝慈円筆 新古今和歌集巻第四 秋歌上

$
0
0

                 慈鎮和尚 印

新古今倭謌集巻第四

 秋哥上

  題不知       中納言家持

神なひ○(乃)みむろ乃やま能くす可川ら

うらふき可へすあきはき尓け里

  百首の哥尓者川あきのこゝろを

             崇徳院御哥

い川し可とおきの者むけの可多よ里耳

そらやあきとそ可せもきこゆ留

秋歌上

題知らず 中納言家持

神なびのみむろのやまのくずかずら

裏吹き返す秋は来にけり

百首の歌に初秋の心を

            崇徳院

いつしかと荻の葉向けの片寄りに

そらやあいとぞ風も聞こゆる

 

 

神がおはします神奈備山の葛葉に、風が吹いてひるがえすようになると秋が来たことがわかります。

大伴家持おおとものやかもち718?~785旅人の子越中守、万葉集の編者の一人とみなされている。

いつの間にか荻の葉が片方に靡き、風もそそや(そうだろうそうだろう)と秋になったと聞こえます。

すとくてんのう1119~1164鳥羽天皇の皇子。鳥羽上皇の命で弟近衛天皇に譲位。鳥羽上皇崩御後、後白河天皇と対立し保元の乱により讃岐に配流。讃岐院。崇徳院御時百首


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4432

Trending Articles