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Channel: 新古今和歌集の部屋
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軒場の梅 明月記 後白河院遺産

建久三年三月 十四日丙戌 朝後陰る。申後小雨。午の時許りに院に參ず。人々多く參入す。法王御尊号、後白河院と云々。 …略… 人々云ふ、殷富門院御受分け押小路《彼御後主上の御領となすべし》、宣陽門院《六条殿、長講堂已下事、庄々等》、前齋院《大炊殿、白河常光院、其の外の御庄両三分け奉らると云々》、前齋宮花園殿《仁和寺》、法住寺殿、蓮華王院、六勝寺、鳥羽等惣て公家の御沙汰となすべし。...

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元徳二年三月日吉社並叡山行幸記

元徳二年(1330年) 松坂松岡をこえ、五位墓四宮河原になりぬれば、鴨長明が述懐せし外山はるかにみえわたり ※四宮河原 仁明天皇第四皇子人康親王が、出家し、山科に御所を造成した。その御所旧跡の寺が十禅寺(山科区四ノ宮泉水町)で、その後四宮河原と言われた。

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明月記 治承の辻風

治承四年四月 廿九日辛亥 天晴る。未の時許り雹降る。雷鳴先づ兩三聲の後、霹靂猛烈。北方に煙立ち揚がる。人燒亡を称ふ。是れ飈なり。京中騒動すと云々。 木を抜き、沙石を揚げ、人家門戸并に車等皆吹き上ぐと云々。 古老云ふ、未だ此の如き事聞かずと。 前齋宮四条殿、殊に以て其の最となす。北壺の梅樹、根を露はし仆る。件の樹、簷に懸りて破壊す。權右中辨二條京極の家、叉此の如しと云々。

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謡曲 定家

定家                             三番目物 金春禅竹...

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軒端の梅 明月記 四条殿 辻風被害

治承四年五月 一日 天晴る。齋宮に參じ、健御前を訪ね申す。 姫宮を抱き奉る。心中又存命すべきの儀を存ぜずと云々。 檜皮庭上に分散。破損口の宣ぶべきにあらず。 ※姫宮 以仁王、殷富門院治部卿局の王女。

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手鑑(中村記念美術館蔵) 伝慈円筆 新古今和歌集巻第四 秋歌上

                 慈鎮和尚 印 新古今倭謌集巻第四  秋哥上   題不知       中納言家持 神なひ○(乃)みむろ乃やま能くす可川ら うらふき可へすあきはき尓け里   百首の哥尓者川あきのこゝろを              崇徳院御哥 い川し可とおきの者むけの可多よ里耳 そらやあきとそ可せもきこゆ留 秋歌上 題知らず 中納言家持 神なびのみむろのやまのくずかずら...

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歌論 無名抄 あさも川明神事

丹後の國よさの郡に、あさも川の明神と申神います。國の守の神拝とかいふ事にも、みてぐらなどえ給てまつらるヽ程の神にてぞおはすなる。是は、むかしの浦嶋の翁の神となれるとなむいひつたへたる。物さはがしくはこあけし程の心に、神と跡をとヾめ給へるは、さるべき權者などにてや有けん。 網野神社 京都府京丹後市網野町網野789 浅茂川明神山に鎮座 万葉集 水江の浦嶋の子を詠める一首并せて短歌 1740...

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軒端の梅 明月記 以仁王事件

治承四年五月 十六日丁卯 九坎 今朝傳へ聞く、三條宮配流の事、日來と云々。 夜前検非違使軍兵を相具し、彼の第を囲む〈源氏の姓を賜る。其の名は以光と云々〉。是より先主人逃げ去る〈其の所を知らず〉。同宿の前齋宮(亮子内親王)又逃げ出で給ふ。漢主出づるに成皐勝公と車を共にするが如きか。 巷説に云ふ、源氏園城寺に入る。衆徒等鐘を槌き兵を催すと云々。...

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歌論 無名抄 静縁こけ歌事

静縁法師みづからが哥を語て云、 鹿の音を聞に我さへなかれぬる谷のいほりは住うかりけり とこそつかふまつりて侍れ。これいかヾ侍。 と云。予云、 よろしく侍り。但、なかれぬると云詞、あまりこけすぎて、いかにぞや聞え侍れ。 といふを、静縁云、 其詞をこそ此哥の詮とは思給ふるに、この難はことの外に覚え侍。...

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軒端の梅 金戒光明寺

二世信空上人の祖父中山顕時の邸宅を法然坊源空の師の叡空が寄進を受け、白川禅坊としていたのを、法然が受け継いだ。 法然は、白川、吉水、加茂、西山広谷を拠点としていたが、建永二年安楽、住蓮事件により、讃岐に流された。建暦元年帰京し、二年二月二十五日寂滅。 信空は、叡空により受戒し、法然の死により、叡山黒谷と白川を相続。...

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歌論 無名抄 隔海恋事

或所にて哥合し侍し時、海路をへだつる戀と云題に《哥は忘れたり》つくしなる人の戀しきよしをよめりしに、かたへは是を難ず。...

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軒端の梅 式子内親王法名

承如法 正如房 聖如房

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軒端の梅 常光院

○常光院 建仁寺 源頼家建立 開基栄西 金戒光明寺 開基法然 六波羅蜜寺 平清盛 聖護院旧称 ○常光寺 宇治 橋寺 放生院

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謡曲 江口

江口              三番目物・本鬘物 観阿弥原作、世阿弥改作...

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謡曲 遊行柳

遊行柳                       三番目物 観世信光 新古今和歌集の夏歌 262 西行 と雑歌上 1448...

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歌論 無名抄 晴歌一見人事

はれの哥は必人に見せあはすべき也。我心ひとつにてはあやまりあるべし。予そのかみ高松の女院の北面のきく合といふ事侍し時、戀哥に、 せきかぬるなみだの川の瀬をはやみくづれにけりな人目づヽみは とよめりしを、いまだはれの哥などよみなれぬ程にて、勝命入道に見せ合侍しかば、 此哥大なる難あり。御門后のかくれ給をば崩ずといふ。其文字をばくづるとよむ也。いかでか院中にてよまむ哥に此言葉をばよむべき。...

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古今著聞集 神祇第一 二條宰相雅經賀茂社に日參して利生を蒙る事

神祇第一32 二條宰相雅經賀茂社に日參して利生を蒙る事 二條宰相雅經卿は、賀茂大明神の利生にて、成あがりたる人也。そのかみ世間あさましくたえ/”\しくて、はか/”\しく家などもたたざりければ、花山院の釣殿に宿して、それにより歩行にて、ふるにもてるにも只賀茂へまいるをもてつとめとしてけり。其比よみ侍ける。 世の中に數ならぬ身の友千鳥なきこそわたれかもの河原に...

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十訓抄 九ノ七 近ごろ、鴨社の氏人に菊大夫長明といふものありけり

九ノ七 近ごろ、鴨社の氏人に菊大夫長明といふものありけり。和歌、管絃の道に、人に知られたりけり。社司を望みけるが、かなはざりければ、世を恨みて、出家してのち、同じくさきだちて、世を背きける人のもとへ、いひやりける。 いづくより人は入りけむ眞葛原秋風吹きし道よりぞ來し...

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新古今和歌集に撰歌された万葉集

新古今和歌集に撰歌された万葉集 62首 上段 新古今和歌集 下段 万葉集   8 第一 春歌上 題しらず よみ人知らず 風まぜに雪は降りつつしかすがに霞たなびき春は來にけり 10-1836 春雑歌 雪を詠む 風交 雪者零乍 然為蟹 霞田菜引 春去尓来 9 第一 春歌上 題しらず  よみ人知らず 時はいまは春になりぬとみ雪ふる遠き山べにかすみたなびく8-1439 春雑歌 中臣朝臣武良治 時者今者...

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新古今和歌集 春歌上 雪の玉水

第一 春歌上 百首歌たてまつりし時春の歌   式子内親王 山ふかみ  春とも知らぬ松の戸に     たえだえ       かかる     雪の玉水 読み:やまふかみはるともしらぬまつのとにたえだえかかるゆきのたまみず隠 意訳:深い山奥で春などの気配も見えないが、春が来るのを待っている松の戸(粗末な家の門)にぽつりぽつりと落ちる雪どけの水(が春が来たことを教えてくれている。)...

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